「銀ちゃんほんと団子好きだよね」
「団子っていうか甘味っていうかお前っていうか」
「え?何?聞こえないなー」
「いだだだだ!ちょ、髪引っ張んなって」



ほんとお前変わんないよなー、なんて言ったら、悪かったね、なんてふてくされた名前。
こういうのはかわいい。



「で、どうよ。真選組は」
「あぁ……。なんかまあ、一言で言うと、うるさい」
「ぎゃはは!名前ってどこまでも名前だよな」
「笑うな!」



名前が睨んできたがそれすらおかしくてしょうがない。


まだ笑ってると名前が突然立ち上がる。



「この一本500円の高級団子50本ください。お代はこの天パが持つんで」
「ちょっと名前ちゃんん!?」
「何だよ白髪。大人ならこんぐらい払えや」
「すんませんでした、今月ピンチなんですお願いやめて」



1本減らしてやると言われたけどそれあんまり変わんないです名前さん。


「え、ちょ、マジで買う?」
「大丈夫。ちゃんと自分で払うから。真選組って給料だけは良いんだよね」
「…つかそんな食うの?銀さんでも50本は食べない」
「誰が一人で食うか!」


これは皆へのお土産、と言って笑った名前を見て、とりあえず新しい職場生活はうまくいってるようだと安心する。


「ま、嫌になったらいつでも万事屋来いよ?」
「団子すら買えない人のところに行くか」
「相変わらずひでぇな」
「まあでも、ありがとう」



団子の入った袋を持って歩き去る名前。


これがいわゆるあれか、ツンデレってやつ。

真選組で何かあったらあいつら処刑だな。


20120303



 
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