私、死んだなあ。
でもそれで二人の関係が進展するなら、それは名誉だ。
それなら、喜んで死を受け入れようじゃないか。


「名前!」
「っ!(こいつ笑って…!?)」


ズキュウウウ、

その音と共にダイナマイトが落ちて、現れたのは


「ちゃおっす」


銃を構えたリボーンだった。


つまり導火線を銃弾で…!?
どんなテクニックだ。


話によると、獄寺君を呼んだのもリボーンだったらしい。


「名前」
「?」
「お前は下がってろ。これはツナと獄寺の問題だからな」


…確かに!
恋愛関係のごたごたで第三者が介入するとろくなことはない。
当人同士が話すのが一番だ。

さすがリボーン。
自分の行動に反省、だね。


少し距離を置こうと歩き始めた私は、とんでもない発言を耳にする。


「沢田を殺ればオレが…」
「!!!」


ヤれば、だと…!?
待って、一回落ち着こう獄寺君!!

まだ出会って一日も経ってないのに、もうそんなことを!
しかもこんな公共の場所で!


「おい!まてよ!!オレを殺るって…何言ってんだよ冗談だろ?」


そうだよね、綱吉。
それが普通だよ。


まだ中学生だし、二人は性別も同じなんだ。
シチュエーションが色々やばすぎる。


時間は関係ないとは言ったけど、ここまでとは…!!

イタリアンどんだけ。



「オレを裏切るのか?リボーン!!今までのは全部ウソだったのかよ!!?」


ちょ、え、やっぱり綱吉とリボーンできてたんじゃ…。


そんなことを思っているうちに戦いは始まって、大量のダイナマイトを取り出す獄寺君。


それで綱吉の服を焦がすの?
どんな斬新な脱がせ方なんだ。
イタリアンどんだけ。



そうこうするうちに追いつめられた綱吉。

投げられるダイナマイト。


ああ、綱吉の貞操が…



そう思ったとき、

「復活!!!死ぬ気で消火活動!!!」


〜っ綱吉!服!!

これは死ぬ気弾の作用だとこの前リボーンから聞いた。


でもこの状況で下着一枚はやばすぎる。
リボーンは何考えてるんだ!



次々とダイナマイトの火を消す綱吉。

それに対抗してさらに多くのダイナマイトを取り出す獄寺君。


「!」


あまりに大量のダイナマイトを出したばかりに、ポロポロと取り落とす獄寺君。


うわ、やばい。
獄寺君に諦めの表情が…!


「消す!!!消す!消す!消す!消す!消す!消す!消す!」


でも綱吉には諦めなんて少しもなくて、ひたすら火を消していく。

……手、大丈夫かな。


綱吉が全ての火を消したとき


「10代目!!あなたについていきます!!なんなりと申しつけてください!!」


獄寺君が膝をついて言う。


―――〜っデレきたああぁぁあ!!

今までのツンから一転して突然のデレ!!効果抜群だよ!


「あなたはオレの想像を超えていた!オレのために身を挺してくれたあなたにオレの命預けます!」
「そんなっ困るって命とか…。ふ…普通にクラスメイトでいいんじゃないかな?」
「そーはいきません!」


また告ってる!
だがしかし綱吉は京子ちゃんがいるから困ってるよ…。
なんて悲しいんだ。



すると、獄寺君がこちらに来る。

「お前…」
「ああ、私?」
「ああ。お前もファミリーなのか?」
「私もファミリー、だよ」
「そうか。10代目を命をかけて助けようとしたお前を認めねえわけにはいかねえ」
「はは、ありがとう?」


私への誤解は解けたらしい。
良かった。





その後現れた不良から、綱吉を守る獄寺君に吐血しそうになったのは別の話。



(リボーン…またライバル自分で作ってるよ)


20111208


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