「名前ー!今日の放課後、数学教えて!!」
『またぁ?』


クラスの人気者であり、野球部のエースであり、女の子からモテモテな山本くんは何故か私に勉強を聞いてくる。

獄寺くんという最高に頭の良い友達がいるってゆーのにね、つか私も数学得意じゃないし!


『あのー…山本くん??私も数学苦手なんだけどさ、ていうかこれ何回も言ってるよね?ていうかそこの単元この間も教えたよね??』
「んー…教わった通り解いてみたけど、どうしても答えが合わないのな」
『うぅ…』


私が山本くんに勉強を教えたくない理由は苦手だから、ってだけじゃない。

………山本くんがかっこよすぎる。ずっと好きだし。

そんな人を前にして悠長に『ここにさっきのxの値をあてはめてね?』みたいなことが言えるはずがない、ていうか言える人がいたらお会いしたいものだ。


でも子犬のような瞳で見つめてくる山本くんを(くそっ…身長高いくせに可愛いな!!//)目の前に、勉強教えてあげないなんて言えなくて、


『じゃあ…部活はいつが休み?その日にみっちりやろう!』


あぁ、私、潔い。


「本当か!?さんきゅーな名前♪じゃあ今日頼むな!」
『わかったー…………………って今日!?』


いきなりすぎる。





 
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