「よし終わった!」
『やった!じゃあ今日はここまでにしよっか』
辺りはもう真っ暗で暖房の効いた教室は暖かいけど、外はすごい寒そう。
「もう真っ暗だなー、家まで送るな??」
『え!?い…いいよそんな!!///』
止めてくれ、私の心臓が保たない。
「いいからいいから!女の子1人じゃ危ねーからさ」
うわーもう何なんだこの人は。
そして結局私は夜道を山本くんと2人で歩いて…
『あ!!』
「ん?どした??」
『手袋…教室に置いてきちゃった…まぁいっか』
「まだ校門出たばっかだし、引き返すか?」
『ううん大丈夫、教室まで行くの面倒だし』
えへへ、とバツが悪くて笑うと私の左手を山本くんの右手が握った。
『…へ?』
「これで寒くないだろ??」
ニコリと笑って私の手をぎゅっと握る山本くんの大きい手。
ちょっと待て、これはいいのか?
山本くんは天然タラシなのかぁぁっ??
何か言おうにも緊張で声が出てこず、金魚の様に口がパクパクしてしまう。
「??」
急に黙り込んだ私を少し怪訝そうに覗き込み、それから何を思ったか山本くん。
その握った手を自分のブレザーのポケットに入れた。
「こっちの方が暖かいよな!」
あぁっもう!
私どうしたらいいの!?/////
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