『えーっと、つまりここで出た値をね?』


放課後の教室で机を向かい合わせに山本くんに数学を教える。
まぁ教えるといっても教科書の解説にちょいちょいと付け加えるくらい。


……ん?
何か目の前のお方からすごい視線を感じる……/////


『や…山本くん…?』
「んー??」


私はものすごい緊張に駆られてるのになんてのんきな声を出しているんだ山本くん!

しかもバッチリ目合った。


『あの…じゃあこの問題解いてみよう』
「おぅ!」


うん、良い返事だ。とか先生まがいなことを考えながら問題に取り組む山本くんを盗み見る。


…うーん、整った顔だわ。こりゃモテるよなー…//


っていうかさっき何で私のことめっちゃ見てたんだろう…はっ!!

もしかして私変な顔してた!?

前に友達に何か考えてるときの顔が変!って笑いながら言われたことあるし…!!

うわーやってもうた


「名前??」
『はぅっ!!な…何??』


いかん!考えごとに没頭しすぎて彼もガン見してしまった!!


「…もしかして俺に見惚れてた??」
『!!!!???』


ワォ、大正解☆

って言える訳ないだろ!!


つか何ちゅー発言!?
いや、それが様になってるんだけどさ!


真っ赤な顔でわたわたしてたら彼は「ははっ!冗談冗談」と爽やかに笑って言ってのけた。


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