色々あって補習は終わった。
……は説明がざっくりすぎたか。
まあとにかく不良と知り合いになったり、補習クラスでインテリの気分を味わったり(あくまで補習クラス内でだけど)、先輩に毎日会えたり、得るものが多い時間だったよね。
ぶっちゃけ先輩に会う最後の何分かだけのために行った………訳じゃないよ!
だって学生の本業は勉強だからね。
「あ、ここだ」
ピンポーン、とインターホンを押す。
はーい、と言う声と共にガチャリとあいたドア。
「キャー久しぶり名前〜!」
「ナミ〜!寂しかったよ、1週間だけど」
ぎゅー、と効果音がつきそうなくらい抱きしめあうと、ナミが家の中に入れてくれた。
「ゆっくりしていってね」
「おじゃましまーす」
こっちよ、と案内された先は2階で、ナミの部屋。
ナミの部屋は予想通りとてもきれいだけど、女の子らしくてかわいい部屋だった。
「かわいい部屋だね。きれいだし」
「そう?ありがと」
その後、二人で色んなことを話した。
ナミの卒業アルバムの昔の皆(変わってないけど幼くてかわいい!)を見せてもらったり、その流れで私の昔のことを話したり、あとはまあ、ガールズトークとか。
そうすると時間なんてあっという間に過ぎて。
「あ、もう3時半!準備しなくちゃ!」
「…何を?」
「もう!名前ったら忘れたの?この後お祭りに行くって約束」
「もちろん覚えてるけど…」
だってナミはお祭りは5時からって言ってたし、お祭り会場だってここから15分で着くって言ってなかったっけ。
私のメールの見間違いかな、うわ、悲しい。
「ふふ、名前には今からこれを着てもらうわ」
「…え、」
クローゼットから取り出したナミの手にはピンク色の浴衣があった。
(ちょ、似合わないからいい!)
(大丈夫、名前はかわいいわ。私も着るから大人しく着なさい)
(本当に平気だって!)
(髪もいじらせてね)
(無理!)
20120301
投げやり感がやばい(^p^)
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