もうこんな時間か…。

店にある時計を見るともう7時30分を過ぎていた。


ここに来たのは6時ごろだから…
うわっ!1時間半もここにいたのか!
あまり音楽に集中できなかったな。考え事のせいで。


とりあえず帰ろう。



そう思って店を出ようと出口に近づく。



ビ――――――!

「!?」



警報のような音が鳴り響く。


周りの人の視線が痛い。

困惑していると、店員がこちらに来て私に言う。


「ちょっと君、来なさい」



腕を掴まれて店の奥に連れていかれた。












―――――――――
―――――

「はあ…」

あれから私が解放されたのは一時間後だった。


私のバッグにはなぜか入れた覚えの無いCDが入っていて、それを証拠物件として店長と店員に二対一で責められた。


もちろん否定はしたけど、バッグに入っていたCDについては説明できなかった。

そのとき「罪を認めて謝れば警察は呼ばないし、親や学校にも連絡しない」と店員に言われ、精神的に辛かった私は認めてしまった。


つまり結果は最悪で、罪を犯したことになってしまった。

でも、責められ続けるのは思ったより辛くて、それよりはましだと思った。




この時、二時間でも三時間でもねばって、ここで無実を証明しておけば良かったなんて思うのは、あと十二時間後。



(何でこんなことに)

(私は何もしてない)




20111114


暗い!←

書いてるこっちが病みそうww


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -