男が嫌いと同時に羨ましかった。あの子と一緒にいられる男が、彼が。 こんな気持ち、あの子には届かないってことくらい知ってたけど、実際、現実を見ると凄く切なくて胸がキリキリと痛む。 心臓が痛くて、胸が苦しくて机に向かっていると彼女がこっちへ向かってきた。 「由香、顔色悪いけど大丈夫?体調悪いなら一緒に保健室行くよ?」 あの子は私の顔を覗きながら私の体調を心配して、私に話しかけてくれる。 この時間が好きで、嫌いだった。 だって 「大丈夫だよ、」 そう言ってしまうと私を心配しながらも君は大好きな彼の元へ行ってしまうから。 やっぱり共学なんて選ぶんじゃなかった。 2011/12/01 前サイトから転載 |