「もうウンザリなんだよ、家から出て行け」

溜め込んでいたゲロみたいな感情は気づいた時には汚い言葉と一緒に吐き出されていた。
同級生の宮田がうちに居候を始めてそろそろ7ヶ月という日だった。

「山口なんでそんなに怒ってるの?ごめん俺なんかした?」
「なんかしたもこうもねえよ。ホモなのはもう気にしないけどさ、仮に居候をしている身で男連れてパコるってなんよ。キショいんだけど」
「あ〜〜〜、、ごめん、気をつける」

何回目だよその言葉と思ったが半ば諦めてもいたのでせめて汚くするのはやめろ不潔だからと忠告して風呂に入ることにした


シャワーを浴びながらまた怒ってしまったと自己嫌悪に陥る。また今日も「実は好きだったんだ」と伝えることができなかった。



続くかも2015/01/08