痛いセックスが好きだ。
愛されてると感じるし、マゾだから純粋に気持ち良い。あ、でも尿道は痛すぎるから嫌い。
イラマチオや玩具、縛られるのも嫌いではない。やらせるのが比較的めんどくさいやつばっかだから好きになれないだけで。

そういえば俺今どこにいるんだっけ。

暫く考えたが中々答えはでなかった。

あっ、そうか。うん、そうだった。
俺は2丁目近くの安いラヴホテルにいた。


「っあ、あっああ、、、!」


そう喘いでイク。

「はいこれ。」

終わった後に渡されたもの。見てみれば諭吉が5枚あった。

「ありがとうございますー。機会があればまたよろしくお願いしますね」

「いやこっちこそまた宜しくねー」


オッサンはそう言った。
今日は変な人じゃなくて良かった。駅まで送ってくれたし。で、帰り際にメアド交換してバイバイ。
風呂はホテルで入ったし一応りセッシュもかけたから大丈夫かな。

今日は久しぶりに終電で帰れる。やった。
そのせいか酒飲んでるわけでもないのになんだか気分が良くて柄にもなく自分からあいつにメールを送った。

「今から飲み行かね?」と一言。

暫くしてあいつから電話がきた。

「お前今どこ?」
「新宿」
「俺今渋谷。今から行くから待っとけ」
「おっけー、わかった」


自然と笑顔になる。幸せだと感じる。
あいつと一緒にいれるだけで嬉しい。
それに比例するかのように胸は痛くなる。あいつは俺がこんなんやってるって知らないから?それとも俺が親友のあいつが好きなのを隠しているから?


考えるのをやめて俺が向かう、とあいつに電話を掛けた。




20120928加筆