いつもの様にどっちか(だいたいはアイツ)の家に行って浴びるように酒を呑むんで、酔った勢いでキスして、お互いのスイッチが入るとファックをする。 週に1、2回これをするというのが暫く続いてる。 ファックしてる間によく思う。 俺が女だったらアイツのザーメンと俺の卵子が結びついて子供が出来るんだろうか、と。 そんなことを思っている間、あんあん女みたいに喘ぐ俺を見ながらお前は 「男とか女とかじゃなくて、お前だから良いんだよ」 と、歯の浮くようなくっさい台詞を吐く。 でも俺、酔っ払ってるからお前のその台詞を信じて今日も女役に徹して喘ぐんだ。 コンドーム越しにお前のザーメンが出るのを感じるとやっぱ俺、女に産まれたかったな、って思う。 だって男の俺に中出ししたって俺が最悪エイズになるだけで非生産な行いということには変わりはないから。 それでもお前は俺のことを「愛している」と言う。 ああ、くっそ何で俺等男同士なんだろうな。神様ってやつは最低だ。 2012/4/1 |