何でだろう。何で、こんなことになったんだろう。


「ジェイド。お前はルークと共にいる資格はない」


部屋に響くピオニー陛下の低い声。陛下は俺を抱きしめたままソファに座っていた。そして、目の前で突っ立っているジェイドにそう告げた。

何が起こってる。わけが分からない。


「陛下。おっしゃってることの意味が分かりませんが…」
「そのままの意味だ」


俺は…ジェイドと一緒にいたらいけないのか…?何で?何でだよ…!!今まで一緒にいたのに…!!


「お前は一度、ルークを見捨てた」
「違うっ…!!陛下…あれは…俺が悪いから…!!」


アクゼリュスのことは俺が悪かったんだ。俺が反省しなかったのが悪かったんだ。ジェイドが見捨てて当然なんだ。なのに………なのに…なんで…!!


「今後一切、お前はルークに近付くな。分かったな?ジェイド。皇帝勅命だ」
「……………分かりました」
「ジェイド…!!」


嘘だ…!!嘘だ嘘だ嘘だ!!ジェイド…嫌だ…!!俺のそばにいてくれ…!!もう…俺から離れないで…!!お願い…お願い…!!

俺の目からは自然と溜まっていた涙が溢れていた。


「ルーク…」
「ジェイド…!!」
「………さようなら」
「!?」


終わった。俺にとっての…全てが終わった。





全ての終わり
その言葉が俺を壊した