「では、質問といきましょうか。貴方は何故、ここにいたのですか?」
「俺だって分かんねぇよ!ユグドラシルに触れた途端、真っ暗なところにいて…気付いたらここで寝ていて…」
「ユグドラシル…?初めて聞いたことある名前…大佐ー、知ってますかー?」
「いえ、私も初めて聞きます」
「俺がつけた木の名前だ。木というか…まだ小さいけど…救いの塔の跡地の近くにあるんだよ!」


ジェイドは顔をしかめる。救いの塔を知らない…?皆知ってるものだろ…?なのに、何で…?


「ロイド…貴方の出身地は?」
「出身地は分かんねぇけど…まぁ、イセリア出身かな…」


どこで俺が生まれたのかは知らないけど…イセリアの皆は俺を住人と認めてくれたし…


「イオン様、どう思われます?」
「僕は…ロイドはここの世界の住人ではないと思います」
「…私もそう思いました。ですが…そんなこと、実際ありえません」
「僕もそう思います。けど…それ以外、考えられません」
「………そうですね」


頭が混乱してきた…ここの世界の住人じゃない…?
てことは、俺、別の世界に来たってことなのか!?テセアラ以外に違う世界が…?

マーテルが言っていた世界ってこの世界のことなのか…?マーテル…何考えてんだよ…!
俺を異世界に飛ばしたりして…!!世界を変える…?俺がこの世界を…?わけわかんねぇ…

戻る方法が分かるまではずっとこっちの世界か…異世界かー…
かなり不安だけど………すっげぇ面白そうだな!!
でも…ゼロスどうしてんだろう…旅も途中だし…
まぁ、何か分かるまでは大人しくしていたほうが良さそうだな…