「ロイド、大丈夫ですか?」


戻るとイオンが声をかけてきた


「ああ!あいつ悪い奴じゃなさそうだし」
「六神将と親しくなって何か起こっても知りませんよ?」


六神将…?あ、神託の盾の幹部の奴等のことだっけ。アッシュがそうなのか…


「ロイド、これを」


そう言って、ティアが何かを渡してきた。紙切れ…?


「旅券よ。兄さんが持ってきてくれていたの」
「兄さん…?もしかして、あの髭の奴のことか?」
「ええ。あと兄さんが部下が迷惑をかけてすまないと言っていたわ」


部下?あ、アッシュのことか


「分かった、ありがとう」
「ええ…」


ティアの元気が無さそうだ。俺がいない間に何かあったのか…?
そういえば、前、チーグルの森でヴァンと何かあったようなことを言っていたけど…


「ティア、大丈夫か?」
「え?どうしたの、急に…」
「何か元気なさそうだったからさ…」
「何でもないわ。次の目的地はカイツール軍港よ」
「え、ああ…分かった」


何でもないようには見えねぇけどな…大丈夫ならいいけど…