「ここで死ぬ奴にそんなもんはいらねぇよ!!」


頭上から男の声が聞こえた。見上げると、太陽の光が反射してきた。剣が反射したのか…!?


「ルーク!!危ねぇ!!」
「うわっ!?」


ロイドを突き飛ばし、剣を抜き取った。金属がぶつかる音と共に3本の剣が男の剣を受け止めていた
あれ、俺は2本しか抜いたないぞ…?そう思い、横を見ると髭を生やした男も剣を抜き取っていた


「退け、アッシュ!!」
「…ヴァン、どけ!!」
「どういうつもりだ。私はお前にこんな命令を下した覚えは無い。退け!!」


アッシュと呼ばれた赤色の髪をした男は舌打ちをした。あれ、こいつの顔…


「お前…その顔…」
「!?…おい、ヴァン!!少しだけこいつを借りる!!」
「ハァァ!!?」
「アッシュ!!」


アッシュは髭の男の呼ぶ声を無視して、俺の手を引き、どこかへと連れていった


「なぁ、お前の顔って…ルークと…」
「そのことは言うな!!」


突然、デカい声で怒鳴られた。言ったら駄目だったのか…?
でも、どう見ても似てる。もしかして、双子…?


「お前…今、見たことは誰にも言うんじゃねぇぞ」
「分かった…なぁ、お前、アッシュって言うんだろ?俺はロイド。よろしくな?」


そう言って笑うと、アッシュに思いっきり睨まれた。ルークと似てるような似てないような…


「何で俺がてめぇなんかと慣れ慣れしくしなきゃ…」
「別にいいだろ?なっ?」
「………チッ………さっさと行け」


これ以上、何を言っても駄目か…まぁ、早く戻らないと皆も心配しそうだな


「じゃあな、アッシュ!!」
「……………」


…まぁ、いっか