目を覚ますとまた暗闇の中にいた。この感じ…あの時と一緒だ…


『ロイド…』
「マーテル!」


思ったとおり、マーテルは俺の前に姿を現した


「マーテル…なんで俺を違う世界に飛ばしたんだ?わけ分かんねぇんだよ!!!」
『すみません…それを話そうと思い、貴方と精神を繋げたのです』


精神を繋げる…?そんなこと出来たのか…?


「そんなこと出来るのか!?」
『はい。貴方とだけなら…』
「俺だけと…」
『貴方の力はとても大きい…神子たち以上に…』
「そうなのか…?」
『はい』


俺の力がコレットやゼロス以上だなんて…
俺の天使の力は母さんのエクスフィアとミトスの精神…マナのおかげ。なのに…?


『なので私は貴方を呼びました』
「何のためにだ?」
『世界を救うために』


またそれかよ…救えって言われても何したらいいか分かんねーよ…


「前もそんなこと言ってたけど…世界を救うってどういう意味だよ!」
『そのままの意味です』
「なぁ…お前はこれからこの世界で起こることを知ってるのか?」
『はい』


知っているのにただ見ているだけなのか!?なのに、何で…


「じゃあ、何でお前が変えようとしないんだ!!!」
『私では…出来ないのです。体を持たない私には』
「あ…」


あの時…マーテルは俺とコレットの前に姿を現した
あの時はマナが大量にあったから実体化出来たけど…
俺、酷いこと言ったよな…マーテルはそれに気にせず話を続ける


『だから、貴方に力を借りたいのです。貴方の力で…これから起こることを…変えてください』
「俺にそんな事が…」
『貴方はシルヴァラントとテセアラを救いました。貴方になら、きっと…』


本当に変えられるのか…?俺が…