「なんか…嫌な予感がする…」
「ええ…僕もそう思います…」


すると、目の前には鎧を着た兵士が何人も現れた
タルタロスにいる兵士たちとは違う鎧…何だ、こいつら…?


「神託の盾の兵士!?何故…ここに…」
「神託の盾!?」


神託の盾ってイオンたちが所属してるところだよな…?
何でここにいるんだよ…しかも、剣とか持って…


「イオン、逃げるぞ!」
「は、はい!」


俺はイオンの手を握り、兵士がいない反対方向に逃げる。兵士たちはすぐに俺たちを追いかけてきた


「くそっ…どうなってるんだよ!!!」
「イオン様!!!ロイド!!!」
「ア、アニス!?」


アニスが俺たちに向かって走ってきた


「2人共、こっち!!!」


俺はイオンの手を握ったまま、アニスについて行った。角を曲がった瞬間、神託の盾の兵士が現れた


「はうあっ!?」
「くそっ…挟み撃ちかよ…!」


逃げ場がねぇ…どうしたらいんだよ!!!


「アニス、ロイド。親書を頼みます」


イオンは俺に親書を渡してきた


「で、でも…イオンが…!」
「僕なら大丈夫です」


神託の盾たちは俺たちを囲んできた。俺は持っていた袋に親書を隠した