ジェイドのおかげで、ライガ・クイーンを倒すことが出来た

何で俺、弱くなってんだよ…この世界に来たのも関係してるのか…?
じゃあ、マーテルが?もうわけ分かんねぇ…!!!まぁ…今はそれどころじゃないか…

ルークは剣をしまわず、ライガの卵をじっと見つめていた


「ルーク…」
「…なんか後味悪いな…」
「謝ろうぜ、ライガの子供に!お前の明日を奪ってゴメンって…」
「………悪…かった…」


相手の倒すことは相手の明日を奪うこと。クラトスが…父さんが俺に言った言葉だ…


「優しいのね…それとも甘いのかしら」
「ティア…!何もそこまで言わなくてもいいだろ…!ルークだって…」
「おやおや、痴話喧嘩ですか?」


ジェイドが話に割り込んでくる。ジェイドが入ってくるとややこしくなるな…


「どこをどう見たらそうなるんだよ…」
「カーティス大佐!私たちはそういう関係ではありません!」
「冗談ですよ。それと私のことはジェイドとお呼び下さい。ファミリーネームの方にはあまり馴染みがないものですから」


まぁ、俺は会ったときから呼び捨てしてるけどな…大佐って偉いのか…
すると、イオンがジェイドに近寄ってきた


「…ジェイド。すみません。勝手なことをして」
「ジェイド…イオンは悪くない…悪いのは…俺だ…!」
「ロイド…」


あの時、イオンを止めなかった俺が悪いんだ…イオンが謝る必要はないだろ!


「まぁ…どちらにしても、貴方らしくありませんね。悪いことと知っていてこのような振る舞いをなさるのは」
「チーグルは始祖ユリアと共にローレライ教団の礎。彼等の不始末は僕が責任を負わなくてはと…」
「そのために能力を使いましたね?医者から止められていたでしょう?」


そうだったのか…なのに、俺がモンスターに気付かなかったせいで使わせた…


「…すみません」
「イオンが謝ることじゃないだろ?ごめん、ジェイド…俺がイオンをちゃんと護れてたら…」
「今回のことはロイドにも責任がありますね」


まただ…俺の悪いくせだ…後先考えずに行動したせいで…イオンにもジェイドにも迷惑をかけて…


「…おい。謝ってんだろ、そいつら。いつまでもネチネチ言ってねぇで許してやれよ、おっさん」


そう言ったのはルークだった


「おや。巻き込んだことを愚痴ると思っていたのですが、意外ですね。まぁ、時間もありませんし、これぐらいにしておきましょうか」
「親書が届いたのですね?」


ああ…確か、イオンたちは親書を届けに行くって言ってたよな…


「そういうことです。さあ、とにかく森を出ましょう」
「駄目ですの。長老に報告するですの」


ミュウが突然会話に入ってきた。それに怒ったのか、ルークは足でミュウを踏みつける
まぁ、見慣れた感じだし…いっか。ゼロスがしいなに怒鳴られるのみたいに


「…チーグルが人間の言葉を?」
「ソーサラーリングの力だよ」


これには、流石のジェイドも驚いたらしい。意外だな…


「それよりジェイド。1度チーグルの住み処へ寄ってもらえませんか?」
「分かりました。ですが、あまり時間がないことをお忘れにならないで下さい」


そして、俺たちはまたチーグルの住み処へと向かった