「ライガをどうにかしよう!」 「どうにかするってどうするんだよ!それに俺はこんな奴等のためにめんどうなことをするのはごめんだね!」 「でも、そうしたらあそこの村の奴等も襲われるかもしれない!ルークも…人が死ぬのは嫌だろ?」
俺がそう言うと、ルークは黙り込んだ これ以上犠牲は出したくない。ルークだって…その気持ちは分かるだろ?
「ライガと交渉しましょう!」 「イオンの言うとおりだ!!」
イオンはチーグル族を1匹連れていけばライガの言葉を通訳出来るという提案を持ち出した そう話していると長老が俺たちに近付いてきた
「…では、通訳の者にわしのソーサラーリングを貸し与えよう」
ソーサラーリング!?こっちの世界にもソーサラーリングがあるんだな… 俺はそう思いながら指にはめているソーサラーリングを見た 長老が鳴くと一匹のチーグルが俺たちの前に現れた
「なんだぁ?」 「この子供が北の地で火事を起こした我が同胞だ。これを連れて行って欲しい」
長老は腰にはめてたリング…あれがソーサラーリングか… 長老はソーサラーリングをそのチーグルに渡した チーグルはリングをはめ、俺たちを見上げた 俺たちはチーグルと視線を合わせるためにしゃがみこむ
「僕はミュウですの。よろしくお願いするですの」
へぇ…こいつが…
「…おい。なんかむかつくぞ、こいつ」 「ごめんなさいですの。ごめんあんさいですの」 「だーっ!てめぇ、むかつくんだよっ!焼いて食うぞ、オラァ!」
それを聞いて俺は苦笑いをする。ルークが言ってるのも分かる気がするけど… しゃべる犬なんていねぇし!俺は嫌いじゃねぇな!!!
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