「この先にチーグルがいるのか?」
「さっきこっちにチーグルが逃げていったんだよ」


こっちで合ってるよな…?そう思いながら歩いているとでっかい木に辿り着いた
すげぇ、でっかい木…!ユグドラシルもこんなにでっかくなるのか…?
木の根の辺りにはリンゴが2、3個転がっていた。もしかして、これ、エンゲーブのか?


「このリンゴにはエンゲーブの焼き印がついていますね」


イオンはリンゴは拾い、そう言った。やっぱりチーグルが犯人なのか…
でも、さっきイオンが賢くて大人しいって言ってたのにな…


「やっぱりこいつらが犯人か!」
「この木の中から獣の気配がするわ…」
「ああ…しかも、少しどころじゃねぇな」


木にはでかい穴が開いていた。あの中にチーグルが…


「チーグルは木の幹を住み処にしていますから」


イオンはそう言いながら木の中に入っていく。俺は急いで後を追いかける


「導師イオン!危険です!」
「大丈夫だって、ティア!俺がイオンを守るから!!!」
「…そ、そう…」
「しょうがねぇガキだな…」


ルークたちも俺たちの後をついてきた