「そういえば…お前は?エンゲーブにいたよな?」 「俺はロイド!わけあってイオンたちと一緒にいるんだよ!」 「もしかして…イオン様ここに連れ出したのは貴方なの…!?」 「え?いあ、俺は…!」 「導師様を連れ出すなんて何を考えているの!?」
えっ、お、おい!?何で俺、説教されてんだ!?まぁ…俺が連れ出したようなもんだよな…
「わ、悪ぃ…」 「えっ!?あ…ごめんなさい…私、つい…」
あれ…意外な反応…先生たちと反応が違うから変な感じがするな…
「この森に来たのは僕の意志です。ロイドは僕が連れてきたようなものです」 「そうなのですか…ごめんなさい、ロイド…」 「別に気にしてねぇよ!そういえば、2人は何でここに来たんだ?」
この2人もエンゲーブのことを知っているんだし…俺たちと同じ目的なのかもしれない
「俺たちはチーグルを調べに来たんだよ。そうしたら変な光が見えて…それを追いかけてきたんだよ」
あ…光ってイオンのダアト式譜術のことか。やっぱりルークたちも同じ目的なんだな…
「それは僕のダアト式譜術ですね…お2人もチーグルを調べにいらしたんですか」 「濡れ衣着せられて大人しく出来るかっつーの」 「お2人もということは…お2人もチーグルを調べに?」 「はい。チーグルはローレライ教団の象徴なので…それに、賢くて大人しいチーグルが人間の食べ物を盗むなんておかしいんです…」
理由は違っても最終的な目的は一緒だ。2人と一緒にいた方がイオンも安全そうだな
「てことだからさ…俺たちと一緒にいかねぇか?それにイオン、ダアト式譜術っての使ったら体に負担がかかるらしいし…」 「でも、導師様をこんな危険な場所には…」 「言ってもきかないだろうしさ…それに、イオンは俺が守るから…!」 「………イオン様は…それでよろしいですか…?」 「はい!ロイド、ありがとうございます」
話がまとまったところで俺たちは4人で森の奥に歩いていった
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