モンスターを倒しながら俺たちは森の奥に向かった。その途中、草むらから音がした


「モンスターか…?」


俺は鞘に収めている剣に手をかける。俺とイオンはじっとその草むらを見つめる
そして、草むらから何かが飛び出してきた。その何かは………


「い、犬ぅ!?」
「犬!?違いますよ!チーグルです!!!」
「あれがチーグルなのか!?」


でっかい耳に小さい体…犬にしか見えねぇ…


「犬にしか見えない…」
「チーグルを犬と言ったのはロイドが初めてです…」
「そ、そうなのか!?って、逃げるな!!!」


チーグルは森の奥へと逃げ出した。俺たちはすぐに後を追う


「!?…ロイド、危ない!!!」
「え…?」


急に草むらから狼が飛び出してきた。間に合わねぇ…!!!
駄目だと思った瞬間、狼が何かの光に包まれて消えた…な、何が起こったんだ…?


「大丈夫ですか!?」
「イオン!今の…お前がしたのか?」
「はい…ダアト式譜術というものです」
「スゲー!!!イオンってそんなことが出来るのか!」
「導師にだけ使えるものです。ですが…体に負担がかかるので…」


よく見るとイオンは少ししんどそうな顔をしていた


「そうなのか!?じゃあ、敵は俺に任せてイオンは休めよ!今度は油断しねぇから!今のイオンの護衛は折れだしな」
「はい。ありがとうございます、ロイド!」


イオンにそんな力があるなんて…でも負担がかかるんだな…俺が護ってやらねぇと!!!