次の日。目が覚めた俺はタルタロスを探検することにした。気になるしな!


「…あれ…?」


出口のところにイオンがいた。何しているんだ…?


「おーい、イオンー!」
「ロイド…どうしました?」
「いや、何してるのかなーって」


そう言うとイオンは黙りだした。あれ…?俺、何か悪いことでも言ったのか…?


「ロイド、お願いがあるのですが…」
「何だ?」
「一緒に…チーグルの森へ行ってくれませんか?」


もしかして…イオンは1人でチーグルの森に行こうとしてたのか…?


「昨日のことか…?」
「はい…チーグルはローレライ教団の象徴…僕が責任を負わなければいけないので…」


イオンは悪くねぇのにな…でも、凄く行きたそうだし…1人で行かせるのも危ないしな


「イオンは悪くねぇだろ?でも、どうしても行きたいっていうんだったら俺も行く!チーグルってのもどんなのか気になるしな!」
「ありがとうございます!ロイドは…優しい方ですね…」
「そうか?」
「はい。多分、今ここで、ロイドがジェイドかアニスなら…僕を止めてます」


そうか…イオンは導師だからな…でも、本人のやりたいようにやらせてもいいと思うけどな…


「イオンはイオンなのになー…」
「え…?」
「導師でもイオンは普通の男なのにな!少しでも好きなことやらせてくれたっていいのに…」
「………ありがとうございます、ロイド…」
「え?おう…」


俺たちはジェイドたちにバレないようにタルタロスから抜け出し、チーグルの森に向かった