「ほら見ろ!だから泥棒じゃねぇっつったんだよ!」
「でもお金を払う前にリンゴを食べたのは事実よ。疑われる行動を取ったことを反省するべきだわ」
「仕方ねぇだろ。金払うなんて知らなかったんだから」


男と女の2人組の会話が聞こえる。この世界には買い物の仕方が分からない奴とかいるのか…?変わった世界だな…


「どうやら一件落着のようだね。あんたたち、この坊やたちに言うことがあるんじゃないのかい?」
「…すまない。このところ盗難騒ぎが続いて気が立っててな」
「坊やたちもそれで許してくれるかい?」
「俺は坊やじゃない」
「ああ、ごめんよルークさん。どうだい、水に流してくれるかねぇ」
「…別にどうでもいいさ」
「そいつは良かった。さて、あたしは大佐と話がある。チーグルのことは何らかの防衛手段を考えてみるから今日の所は皆帰っとくれ」


ローズさんの言葉で皆、家から出て行った。食料泥棒に疑われた…確かルークだっけ
ルークは振り向いてイオンを一目見ると、家から出て行った
で、俺はどうしたらいいんだ?一緒に話を聞いていいのか…?


「ロイドも一緒に話を聞きましょう」
「いいのか…?」
「ええ」


俺はイオンたちと一緒に話を聞いた。話し合いの途中、アニスが加わってきた。今までイオンを探してたらしい
少しして話し合いは終わり、俺たちはタルタロスに戻っていった