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餓えてるスパイの話


餓えてるスパイの話
欲が足りない私に銃口を向ける
乾いた音で愛憎大破
君は何食わぬ顔で駆ける
丹念に壊して捨てて行く
使い物にならなくて残念
勢いだけは一等
私を掠めてく
ボロクソ大好き成れの果て
捕まらない君の背中を掻いて

夢を見ている夢を見た
私の鼓動は正常
隣を向き君が微笑む
不条理が口を開いた
勘違いが助長して蔓延る君の周り
私は一人ほくそ笑む
病的な白い腕に確信する
込み上げる吐き気と幸福感
君の首に腕を絡ませ捻る
疑問を持つ暇はない
あらら水浸しびちゃびちゃ笑顔
涙は酸化した
甘いストーリーに涙を流す

私と君は笑いを堪えてる(そんな僕らを指差して笑うやつがいることも知りながらずっと笑い続けてる)

君は崩れ落ちて膝を立てる
私を傷つけた冤罪証明
終焉は薔薇で飾り立てて
朗らかな朝に君は不在

そういう結末になるべくしてなったのなら、嬉しい限りだわ

無理矢理に笑い話
おしまい、バイバイ、また明日



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