「源田ー、これ買って」
「またか美希。この前も買ってやっただろう」
「別の味なの、絶対おいしいから買って」
 
 
ポッキーの抹茶味を片手にここぞとばかりに上目遣いな美希。
俺の彼女の美希は、なんと言うか、佐久間以上のお姫様だ。
いや、佐久間のことをそういう風に見たことなどない。オブラートに包んだ言い方をするとこうなった。
えっとつまりだな・・・ちょっと我侭なところがあるんだ。
 
この前だって違う種類のポッキー買ってやったし、アイス買ってやったし、クレープ買ってやったし、ジュース買ってやったし、作りもしないケーキセットを買って結局俺が作って食わせたし。
 
「・・・仕方ない、今日はそれだけな。」
「やった、ありがと」
 
でも何だかんだ言っていつも買ってやる俺も、結局は美希に相当惚れこんでいるということで。
 
 
セカイノチュウシン
 
 
「たまには俺にも食わせてくれ」
「やーだ」
 
幸せそうな美希の顔を見るのが俺の幸せ。
 
 
 
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源田君の甘いお話〜☆
源田君はちょっと我侭な子と付き合うと良いと思うよ!!
 
2011.01.07 タイトル変更
 
 

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