short story | ナノ
「美希、」
最近構ってやれなかった、寂しい思いをさせてしまっただろうか。
美希のことだから、例え寂しいと感じても。
俺の前でそれを口に出すことも、態度に出すこともないのだろう。
「ごめんな」
たくさん苦しめてしまった。
たくさん泣かせてしまった。
それでも俺のことを愛してくれている。
今はまだ、こうして抱きしめてやることしかできないけれど。
いつか俺が美希を一人前に守ることができるようになったら。
ずっと一緒にいてほしい。
Anyway,
好きだ、美希。
2011.0529
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