"次は終点ー、○○ー" ・・・どうしよう。 私は今電車に乗って通学中だ。そんでもって次は終点。乗客は次々に降りる準備をしていて、私もそうしたい。 でも、でも・・・!! 私の肩には、キレーな寝顔のお姉さん・・・いや、男の子の寝顔が・・・。 水色のさらさらな髪の毛をポニーテールにしてる。睫長い。本当に男の子なのだろうか。私より可愛いし、綺麗・・・勿体無い。 見たことのない学ランを着ているし、多分降り損ねたんだろうけど。私の肩に寄り掛かったきりしばらく動かないんだよね、この人。 横向くに向けないし、でも起こさなきゃ私も降りそびれちゃうし・・・よし。起こす!! 私は意を決して横を向いて、男の子の肩を揺すろうとした。 と、同時に電車のドアがぷしゅーと開いて。 ぱちり と開いた男の子の目と私の目が合った。 瞬時に飛び退く男の子、きっと私の顔も彼みたいに真っ赤なんだろうな・・・ 「わっ・・・!!ごめんなさい、俺重くなかったですか?」 「あ・・・いえ、大丈夫です。ところで終点ですけど大丈夫ですか?」 「〜っ!!!大丈夫じゃないです!本当にすみませんでした!!」 そう言って慌てて電車を降りて反対側のホームへと走る男の子を見送って、私も改札口へ向かった。 それにしても綺麗な男の子だったな。何処の子だろう? それから彼がFFI日本代表選手の風丸一郎太君だって、ふとTVを見たとき知ったのはまた別の話。 ------------------------------ 実録。 寄り掛かられるのは本当に困っちゃう。でも起こせない!! 起こそうとして先に起きられちゃうのも困った^^; その後瞬時に目線を逸らせて疾風ダッシュで降車したチキン渚。 |