*5000キリ番フリリク
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「源田ー、佐久間ー!!罰ゲームしよー!!」
「いいぞー」
 
「おい、ちょっと待て」
 
美希と源田の会話に俺はすかさずツッコミを入れた。
 
「何なんだよ罰ゲームしようって!!しかも源田はOKするなよ疑えよ!!」
 
二人は顔を見合わせて頭上に?マークを浮かべている。何がおかしいんだとでも言いたそうな顔をして。
 
「そもそも何で罰ゲームなんだよ」
「え?佐久間がちゅーしてくれるかなーって」
 
 
罰ゲーム
 
 
 
「・・・は?」
「だからー佐久間とちゅーしたいの!!」
 
源田はさっきから何の疑問も持たずにずっとニコニコしている。それどころか「応援しているぞ!!」なんて言ってくれちゃっている。
 
「・・・源田、お前後でジャッジスルーをお見舞いしてやる」
「?何だ急に」
 
罰ゲームって、何かの駆け引きに負けた相手が半ば強制的にさせられるものじゃないのか。美希はなんでまた急にこんなことを言い出したのだろう。元から少し、いやかなり抜けているところがあるから唐突に変なことを言い出すのは今に始まった話ではない。寧ろ毎日源田と二人で阿呆大爆発な発言をかましている。しかも本人達に自覚なしだ。
普段なら辺見がツッコんでくれるのだがこの場には不在だ。俺が対処しなくてはならない。そして俺は重大なことに気がついた。
 
 
「・・・美希、ひとつ聞いてもいいか?」
「んー?」
 
 
 
「罰ゲームじゃなくて、王様ゲームの間違いじゃないか?」
「あ、そうそう、王様ゲーム!!」
 
 
 
間違っちゃった、と笑う美希が、馬鹿なのになぜか可愛く見えた。
 
 
 
 
 
 
 


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