※もはやコレのシリーズ化
 
 
 
 
「え?半田君て彼女いるの?」
「ばっ・・・!!声がデカいぞ吹雪!!!」
「へぇ、知らなかったな。」
 
今僕の目の前で顔を真っ赤にしているのは雷門中のアベレージ、半田君。あまり話したことないんだけれど、キャプテンが話を聞いてやれって言うから会ってみました。
 
「風丸が、お前のアドバイスで上手くいったって言うから。俺の相談も聞いてもらおうかと思ってさ。」
 
そういうこと、納得した。
正直なところ僕は半田君がどんな人かわからない。確かに言われてみたらDE戦の時に染岡君の近くにいた気がする。染岡君のことしか見てなかったからわからなかったけど。
 
「で、僕に相談って?」
「俺の彼女、美希って言うんだけどさ。美希と、そのー・・・キスしたいんだ。何度かそういう空気になったんだけど・・・」
「中途半田君だから出来なかったんだね?」
「そうそ・・・って中途半田って言うな!!」
「あはは、ごめんごめん。」
 
僕にまで中途半端なことをからかわれて半田君は随分とご立腹の様子。
でも彼だってキャラ付けの割には整った顔立ちをしているし、彼にキスを迫られて嫌な女の子はあんまりいないんじゃないかなーって思う。
口に出したら調子に乗りそうだから言わないけど。
 
「いつも美希さんとはどうやってデートしてるの?」
「うーん。俺の家でゲームしたり、買い物に付き合ったり、かな」
「はは、普通だね」
「いいじゃないか中学生だし」
「普通に次のデートの帰り際にしていいか聞けば良いじゃない。半田君から切り出さないと、男として・・・ねぇ?」
「・・・そうなんだよなー、やっぱそうするしかないか」
 
ありがとな、と半田君が礼を言って立ち去ろうとする。僕は言い忘れていたことを伝えるために彼を呼び止めた。
 
「待って半田君、」
 
何だよ?と立ち止まって振り返る彼は僕にまたからかわれるのかと身構えていた。僕はそんなに意地悪くないってば。僕は彼の元へ駆けていって、彼の耳元でいろいろとっておきの情報を囁いた。すると半田君はみるみるうちに顔を真っ赤にさせた。
 
「何でそんなテクニックを知ってるんだよ!?」
「ふふ、ノーマルな半田君ならきっと出来るよ。頑張ってね」
 
 
プランB
 
 
ベタな展開ばっかり教えたけれど、
アベレージな彼ならきっと成功するような、そんなプラン。




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もはやシリーズ化?な吹雪君の恋愛相談コーナー。
ちゃんと元ネタがあるので言っておきましょう。
ポ/ル/ノ/グ/ラ/フ/ィ/テ/ィの"ジレンマ"という曲をお聞きになればわかります。サビ前に「お前望んでるお手軽なのと、どっちでもいいノーマルと、最後ひとつはお前なんかに教えてあげない」ってフレーズがあるんですけど、
 
お手軽⇒プランA、
ノーマル⇒プランB、
これから執筆するであろう
最後ひとつ⇒プランC となる予定です。
 
良い曲なので皆さん是非聞いてみてください^^
ちなみに吹雪君が半田君に教えたアレコレは、皆さんのご想像にお任せします。
このシリーズ、美希ちゃん出てこないが決定条件になりつつある。
 
 
 
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