さげずみ娘のはなし。
※キャラとか特になく、人に寄っては受け付けないかも。自己満です。








父上について行けば母上と会えなくなると思いました。母上について行けば父上が死ぬと思いました。幼き頃の、選択でした。

でも本当は母に捨てられてしまったのかもしれませんし、私が手をとらなかっただけなのかもしれません。
周りは五月蝿く喚くけれど誰だって真相は知りません。本人達でさえ過去を好きに改変してしまうことを私は知っております。


ですが。この選択を違えていたら今頃父上は本当にこの世にいなかったと思うのです。そんなこと結果論ですし自分の妄想でしかないけれど。
歳を重ねるとみえた現実。父の大きな背中は、いつしか小さくなっておりました。守る者が少なくなり残された者に縋る父は娘の私から見ても酷く滑稽、そのものでした。
母より勝ち得てもそれ同等の幸せがあると?そんなこと誰が決めたのでしょう。ねえお父上様。

どちらが悪いかなんて。あなたが一番よくわかってるはずでしょうに。

私はあなたを置いていきやしません。大丈夫、あなたの望み通りずっと傍にいて差し上げましょう。何せこの哀しみほど愉快な劇はないのだから


***

このお話を書こうとしたけど、キャラを配役できませんでした

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