07/01(00:05)

雷蔵のために生きて雷蔵のために死ぬ覚悟を決めたボディーガードの女の子と彼女を取り巻く周りの話。仲良し五年はいません。バイオレンスな妄想です。

雷蔵さんの家は財閥でライバル会社たくさん。パラレルな世界だから暗殺とか黒いお仕事もたくさんあるし、周りを蹴落としたりけっこうどろどろ。
でも雷蔵さんは優しいからそんなことできない、でもやらなきゃやられるのがこの世界の掟だから雷蔵の代わりに三郎や周りの人が夢主や他のボディガードに命令を出す。

夢主は護るというより雷蔵の敵を全てやっつけるための存在。雷蔵に恩があるから一生忠誠を誓っている。稀に女であることを武器にしたりもするけど基本傷だらけなので女であることはもはや捨てているといったほうが正しい。奥歯とか何本か折れてて差し歯。自害用の薬とかが仕込んである。
三郎は雷蔵のために影武者かなあ。決断できない雷蔵に待ちきれなくなった周りを抑えるためだったり、常に命を狙われている雷蔵を護る為だったり。攻めより守りの存在。
雷蔵が悩みすぎてざっくりした意見を言ったら三郎がその計画を煮詰めて代わりに発言とか。それに会議中とか刺客が来たら危ないし。

夢主も三郎も、2人とも雷蔵のために戦う気持ちは一緒だけど、三郎は夢主の手当てをするときいつも気持ちは複雑。
三郎はなにかあったらすぐ雷蔵と入れ替わらなきゃいけないから夢主と一緒に戦いにいけないし、夢主を護ってあげられる存在は誰もいないし自分もなれやしないことがわかってるから歯痒い。だけど自分たちの存在意義が雷蔵を護ることだから「戦うな」「もういいよ」なんてお互いの存在を真っ向から否定する台詞は言えない。
夢主が女を捨てていると知ってるのに女の子として夢主を見てしまう自分自身にも腹が立つ。

「私は雷蔵のことしか守れない。そういう風な生き方しか知らない。お前も一緒だとわかっているのにどうしてこんなに苦しいのだろう。感情なんて、なくなったと思っていたのに」

雷蔵は夢主に自分のために傷ついてほしくないし戦ってほしくない。三郎にもそう思ってるけど、夢主は女の子だから特に。
ただ自分の立場上そう言えないし、仮に言ったとしても夢主が否定するのがわかっているから悔しい。夢主の幸せを奪ったのは自分だけど、かといって夢主を今更手放すことなど出来ない雷蔵。権力でつなぎとめることも本当は厭わない狡い自分がいることもちゃんと自覚してて、最悪…って思ってる。夢主にとっては雷蔵のそばを離れる気なんてないし、戦うことも雷蔵のためになるなら本望なのだけど、それが雷蔵の心をまた軽く苦しめることにもつながっているっていうすれ違い。

「幸せになってほしい、幸せにしてあげたい。でも僕が彼女のそばにいる限りそれは無理だ。ごめん、ごめんね。僕が狡くて弱いから、君を手放せない」

とりあえずライバルは竹谷が主で五いが仕えてる財閥とか?久々知財閥に仕える左右とここはちょっと悩む。
とにかく感情のブレがひとつもなく夢主をひたすらボッコボコにする尾浜が見たいので尾浜は従者です。竹谷の目の前の物は全部デストローイ☆な尾浜と、任務に常に忠実で、堅物生真面目な久々知。いつもやりすぎて竹谷の胃がキリキリします。

「使えない駄犬。なんでこんなのを雇ってんのかな、不破家も可哀想に」
「理解できない。使えない奴はさっさと切り捨てるべきだろうに。どうせ犬の代わりなどいくらでもいるんだ」

みたいな台詞を夢主に対して吐き捨てる五いコンビとかね!
人望はあるけど情に熱すぎるのが竹谷の弱点だから、女の子だから良心が痛くて「殺せ」っていう命令を五いに下せないとか。まあその分五いがいろいろ画策するんでしょうけど。多分竹谷財閥のほうが五いのせいであくどい手口多そう。
本当は竹谷も雷蔵もやれば非道なこともできる子なんだけどしたくないっていうのが本音。だからどうしても甘くなる。それを防ぐための犬が従者たち。
まあきっとマジ切れしてスイッチ入ったらこの2つの財閥は酷いと思う。すべて消すまで止まらない。あの主あってのこの犬あり。みたいな感じになってしまうんじゃないだろうか。

このネタの五いはボコり愛なので、女の子でも容赦なくボコボコにしていく。多分尾浜は無表情。またはうっすら口元のみの笑顔かな。久々知はため息つきながら殴る。
だけどみんな夢主に惹かれていって理解出来ないなんだこれってなればいい。そうなれば普段はバイオレンスだけど気絶したあとにスーパー本音タイムの始まり。
尾浜は自分が殴った痕を優しくそっとなぞって「弱いくせに意味わかんない…バカじゃないの」ってなる。久々知は最初は触れないで観察してたら夢主の体に無数の細かい古傷を見つけてそっとなぞるとか。まあ夢主の目が覚めたら2人ともすぐさま傷抉るけどね!ツンデレとかそんな次元じゃない。でも攻撃中に不意にさっきの傷跡が脳裏をかすめることがあっていらっとすればいい。
竹谷は優しくしたくても立場上自分を殺しに来た暗殺者だから出来ない。だからせめて殺さないけど不破財閥に返すこともできない。多分監禁して逃がさない。

「ここからは出せない。お前を帰すこともできない。奥歯の薬は全部取った。最後まで面倒見てやるから、逃げようなんて考えないでくれよ。お前を殺せなんて命令、オレは出したくない」

多分雷蔵命の夢主にとっては殴られるより1番酷。徐々にほだされれば竹谷ルートです。

このネタの中では学級コンビの仲が1番険悪。
「あーあ。とっととくたんばんないかな。あの化けるしか能のない狐野郎」
「残念だ。まだ死んでないのか、あの頭のイカレた狸野郎」
みたいな。尾浜が暗殺に行ったら三郎だったみたいな出会いの過去があって、お互いにぼろくそに思ってるといい。

基本的にみんなどっか歪んでて、でももがきながら恋をすればいいと思う。

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