twtr011
9月期秋直まとめ。
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「秋山さん、じゃんけんしましょう!」
「いいよ、ただし俺はグーを出す。」
「えっ。良いんですか、教えちゃって。」
「その代わり俺が勝ったら1時間言うことを聞くこと。」
「分かりました!」
「「じゃーんけんぽん!」」
「…!」
「はい、俺の勝ち。」

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彼女が携帯電話を見ていつも以上ににやけてるものだから、不信に思って何を見ているのか訊いてみた。
「笑わないでくださいよ?」そう言って彼女が画面を見せる。
「…秋山さんから、最初にもらったメール、です…。」今度はこっちが笑いを堪える番。

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湯船の中で息を止める。深く沈んで、水面で揺れる天井をぼんやりと眺めた。
秋山さんの名を呼ぼうとして口を開けたら、泡だけが水面に吸い込まれる。
ああ、ここにいるみたいにあっち側でもあの人に溺れられたら良いのに。
目を閉じると、大きな手が私をすくってくれるのを感じた。

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「暑いですね」
「暑いと思うから暑いんだ」
「秋山さんは暑くないんですか」
「まぁ…多少は」
「…あ、良いこと思い付きました!」彼女はそう言ってキッチンに走り、戻ってくるなり俺にキスをした。
「…!?冷たっ…」
「氷ですっ」
口元を拭いながら笑う彼女に、氷をお返しすることにしよう。

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「あのゲームからもう半年も経ったんですね」
「そうだな」
「秋山さんは何か変わったことありましたか?」
「・・・最近おじいちゃんになる夢を見たよ」
「えっ」
「白い犬がいる家族でさ・・・変わった夢だったな」
「秋山さん疲れてないですか?」
「多分大丈夫だと思うよ」
注:某携帯CMネタです

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「半袖、寒くないですか?秋山さん。」
突然やってきた秋に衣替えが間に合わなくて、とりあえず長袖を羽織る。
「風邪ひいちゃいますよ」心配になって彼にそう言うと、「寒かったらお前に暖めてもらうからいい」なんて。
少し、体温が上がったような気がした。温度を分け合うには丁度いいかも知れない。

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「今日、可愛い猫がいたんですよ!ほら!」と彼女が写メを見せてくる。
ふぅん、と携帯を覗き込むと、
「興味ありませんか?可愛いのになぁ」
と残念そうに眉を下げる。
「秋山さんも素敵なものを見たら写真を撮ると良いですよ」
そう笑う彼女の笑顔を撮れたらな…と思いつつ、気のない返事をした。

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「旅館ですね」
「旅館だな」
「浴衣とか雰囲気ありますよね///」
「…そうだな」
「あのっ、秋山さん…!私、どうしても我慢出来ません!」
「!!?えっ、ちょっと待て、えーと!!」
「しても良いですか…?」「!!」
「…枕投げ!」
「…えっ」
「どうしてもしたかったんです!」
「…好きにしろ…」

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フリースっぽい素材の、だぼだぼした布のお化けが出た。と思ったら神崎直だった。
「…何着てる。」
「これ、着る毛布って言うんです!暖かいんですよ、手も出せるし。ほら。」
毛布から伸びた手が俺の頬を撫でる。暖かく、柔らかい。
「寒かったら一緒にくるまりましょう」彼女の頬は少し紅かった。

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100901~30
9月中に140字で呟いたものまとめ。暑さ→寒さが激しかったのが分かりますね。




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