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2人でいる時間が少しずつ長くなって、何となく「一心同体」みたいな感じがする。
だから近くにいないときは寂しさが押し寄せてくるけれど、頼りすぎるのも申し訳ないような気がして携帯電話に手を伸ばすのを躊躇ったりもする。
いつからか秋山さんが近くにいるのが当たり前になっていて、今では秋山さんのいない日々など考えられない。今までの私では考えられない事だ。
こんな風に物事や、父以外の人の事を考えるなんて。
あのゲームで、少し…本当に少しだけど、成長したのかもしれない。それでも周りからは相変わらずバカ正直だと言われるけれど。

会いたい、声が聞きたい。こんな風に、気持ちが秋山さんを求めている。
まるで、失ったパズルのピースを求めているかのように。
秋山さんの事を考えてはため息をついて…ちょっと前までなら、何も考えずに連絡していたなぁ、んて思い返してみたりして。

そんなとき、携帯の着信音が鳴り響く。
今一番恋しい人からの、その音で、


―ほら、心の隙間がなくなったみたい―


「もしもし、秋山さん?」

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100415
秋山さんは直ちゃんの寂しさを何となくキャッチして何となく連絡取り合えばいい。




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