lock away
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キミは無邪気に「好きですよ」と言うけれど、俺にはその言葉に返す術がない。
キミが真っ直ぐな瞳で俺を見る。

「…何。」
手元の本から視線を逸らさずに問いかける。
いつものようにその唇が動く。
「すきですよ、秋山さん。」

ああ。見なくても分かる。キミはきっといつものようにふにゃりとした笑顔で俺を見ている。
そのまっすぐな好意の言葉に、まっすぐに答えられる人間だったなら、と思う。
…もしそうだったとしたら、キミと俺は出逢っていないかもしれないけれど。
伝えたい気持ち代わりにいつものように皮肉な笑みを浮かべる。

いつか、本当に真っ直ぐにキミを守れるようになるまでは、この言葉をしまいこんで閉じ込めておこう。
その時にキミが隣にいてくれる事を祈りながら。

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100415
へたれ山が好き




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