拍手
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天気が良い休日、彼女がしつこく電話を鳴らすものだから、俺はとうとう折れて彼女と外出をすることにした。
潮風が心地よい公園までくると、人だかりが出来ている。大道芸人というやつだ。
俺が引き留めるより先に、彼女が人混みに突っ込んで行く。やれやれ、と少し離れたところから彼女を眺める。人混みは好きじゃない。
器用にジャグリングをしたり、バルーンアートをするその大道芸人を見て、彼女はまるで子供のように笑顔で拍手をしている。
あんなに喜んじゃってさぁ…良いけど。
しばらくすると終わったのか、彼女が小走りで俺の方に戻ってくる。
手には、バルーンで出来た…プードルらしきもの。
「貰っちゃいました、秋山さん!!」
そんな笑顔で言われても。
「…子供かよ。」
「子供じゃないですよぉ…良いじゃないですか、可愛くて…。」
そんな彼女を見ていたら、知らず知らずのうちに笑みがこぼれていた。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
拍手第1弾。
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