140-004 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「秋山さんは」 キッチンで飲み物を用意しながら彼女が言う。 「いつ寝てるんですか?」 彼女が寝る時も起きたときも起きているのが不思議らしい。 「ちゃんと寝てるよ」 差し出されたカップを受け取って答える。世界で一番無防備なキミを、少しでも長く見ていたいだけだ。本当の気持ちは胸に秘めたまま。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 100411 140字秋直。 ←