140-003 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 気付いたら時計は2時を回っていた。 この時間まで気付かずに読書をしていたのは、毎日日付が変わる頃に鳴る電話が鳴らなかったせいだろう。人に構われるのは好きではないのに、知らず知らずのうちに彼女は俺の生活に潜り込んでいるようだ。 着信履歴に連なるカンザキナオの名を眺め、静かに本を閉じた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 100410 140字秋→直。002と対。 ←