(∵)/~~

「・・・エメット」
「インゴ違うよ、騙されちゃ駄目。彼ボクらの仲裂こうとしてる」


にこやかに微笑む兄にインゴは絶句する。その白く長いスラックスの先にはこれまた綺麗な純白の靴。それはインゴと共に選び買った2人にとっては大切な品・・・に踏まれているのは、エメットがいう″彼″

あの温和でフェミニストな兄が、こんなこと。人を、足蹴にするなど。突き付けられたら現実に目眩を覚える。いつものように休憩をとろうとドアを開けたら、この状況。しかも踏まれている、常連の客らしき男はインゴが偶然入ってきた時から仕切りに訴えてくる。

「インゴさん!これがあなたの兄の本性ですよ!人を平気で足蹴にして脅したりしてっ・・・!エメットさんはあなたが考えてるほど優しくなんかないんです!!」
「あはは!何言ってるんだろ・・違うよインゴ、ちょっとこの人趣向変わっててさ、ボク付き合ってあげてるだけなんだ。本当は今すぐにでも足退けたいよ」


悪魔!と騒ぎ立てる男にエメットは苦笑。その裏インゴから見えない角度で恐ろしい形相をしている事実に彼を心酔しきっている弟は気付かない。

「別に、エメットがいうなら・・でも男同士でそのようなプレイは気持ち悪いです、目障りです」
「インゴやきもち?大丈夫だよ、ボクはずっとインゴが大好きだから」


キミを困らせちゃうような要求を受けちゃってごめんね?


「・・・・エメット」

申し訳なさそうに告げる兄の表情にインゴの心は締め付けられる。
気持ち悪く目障りだなんて、どうして言ってしまったのだろうか。あの温和な兄が理由もなく人を足蹴にする訳ないのだ。踏まれている者は自分の性癖をバラしたくないだけなのだ。きっとそうに決まっている。

インゴは勝手の良い結論を一つ作り上げた。


「―本当、なんですね?」




* * * *


「という夢をみました。」
「・・・・黒ボス、それ強ち間違えじゃあな」
「ボクがどうしたの?」
「・・・(オワタ\(^o^)/)」



* * * * 

"彼"が踏まれてたのは、インゴをそういう目で見てたからです。


インゴはエメットを信じ過ぎてるのが丁度良いです。
いつか本性に気付いた時に面白そうになる2人だと思います(=インゴ超逃げて展開)
しかしエメットが大好きだからね!!インゴ逃げて逃げまくった挙句最後「それがお前ならもう何でもいいです」って言っちゃいますからね!インゴかわいいったらないね!エメット心底羨ましい(真顔