甘い恋をカラメリゼ | ナノ
 douze


 服を脱いで、ベッドの上に座る。智駿さんは裸の俺と道具を交互に見つめながら、にこっと笑った。



「いざやるとなると結構ドキドキするね」

「は、はい……」

「浴衣の帯で縛ったことはあるけれど……こういう道具を使うとなんか、すごいことするって感じ」



 智駿さんが首輪を手に取った。そして、ゆっくりと俺の首につけていく。鎖の音がシャラシャラとなって、緊張してきてしまった。



「はい、梓乃くん。首輪つけたよ。可愛い」



 智駿さんがそっと俺にキスをして、離れていく。俺の首には、たしかに首輪が装着されていた。冷たくて重い鎖がぶらんとぶら下がる、首輪が。

 ああ、とうとうつけちゃった。こんなものをつけておかしくないかなって……今更のように思う。首輪なんて、男がつけても絶対に可愛くないし、やっぱり変じゃないかなって、なぜか不安になってきた。智駿さんもきっと、俺に合わせて無理してやってくれているだろうし……



「んー、梓乃くん」

「はい、」

「首輪、悪くないね。梓乃くんが僕のものになったって視覚的にわかる」

「へっ……」



 突然襲ってきた不安にもやもやとしていると、智駿さんが首輪についている鎖を手にとった。そして……軽く、それをひっぱる。



「あっ……」



 そうだ、この首輪で……俺は智駿さんのモノってことが形になったんだ。智駿さんの言葉でそれを自覚した瞬間、ゾクゾクッ、と全身に痺れにも似た快楽が湧き上がる。俺は智駿さんのモノ、智駿さんのモノ……その事実がぐるぐると頭のなかで回って、それがまるで媚薬のように身体を雌にしていく。ぶるぶると身体は震え出して、乳首かツンッと勃ち上がって、チンコも堅くなって。



「……梓乃くん、何もしてないのにもうこんなに……?」

「ごめんなさ……俺、変……これで俺は智駿さんのものだって思ったら、身体が……」

「へえ……」



 びく、びく、と身体が震えてチンコからたらーっとエッチな汁が垂れてくる。触られてもいないのに、ただ首輪をつけられただけなのに……俺、どれだけドエムなんだろう。



「すごいね、梓乃くん。今の梓乃くんの身体は僕の支配下にあるってことかな。梓乃くんは僕のものだもんね」

「あっ……はい……おれ、智駿さんのもの……」

「じゃあー……ちょっと命令してもいい?」



 ぱし、と智駿さんが鎖をしならせる。それだけで俺のアソコはきゅんっとヒクついた。たらたらとこぼれたエッチな汁が、アソコまで垂れてくる。その感覚でまた感じてしまって、脚をもじもじとさせていると、智駿さんがにっこりと笑った。



「どこも触らないで、イッてみて」

「……ッ、」



 智駿さんの命令。そんなの、絶対に無理って、そう思う。でも……今の俺の体は、智駿さんの命令をなんでも聞くイヌだから、たぶん、できてしまう。



「イッたのが僕にわかるように、お尻の穴を見せていてね」

「……、はいっ……」



 かぱ、と脚を開いてぬれぬれのソコを智駿さんに見せる。これから智駿さんに見られる。言葉だけでイっちゃうところを……見られてしまう。

 ゾクゾクッ、と全身が震えた。命令されただけで、イっちゃう。智駿さんの言葉なら……なんでも言うことを聞いちゃう。こんなに、俺の身体は……智駿さんに調教され尽くしてしまっているんだ。



「あっ……は、……ちはや、さん……っ」



 ヒクン、ヒクヒクッ、ってお尻の穴が激しく疼く。見られている。触ってもいないのにイっちゃういやらしい俺の姿を、智駿さんに見られている……。



「あっ……あぁ……」

「梓乃くん、ほら」



 ぱしん、ぱしん。智駿さんが鎖をしならせて鳴らす。従え、そう言われているみたいで、身体の奥の方から悦びが湧き上がってくるようだった。じゅわっと熱が内側から吹き出てきて、ぎゅーっとアソコが締まっていく。



「あっ……イっちゃう、イっちゃう……!」

「イッて、梓乃くん」

「いくっ……だめっ、イクッ……!」



 ビクビクッて俺のアソコが震えて、俺はイッてしまった。命令されただけでイってしまって……そんな、完全に支配されたエッチな身体を智駿さんに見られていると、ドキドキとしてくる。

 もっと……もっと、調教されたい。智駿さんに、エッチな身体に開発されたい。

 はー、はー、って息をしながら、俺は次の智駿さんの命令を待った。命令だけでイッた俺を、智駿さんは驚きもしないで見つめている。俺が命令だけでイケることなんて驚くことでもないとでもいった風に。



「梓乃くん、すごいね。可愛いなあ」

「ん……」

「じゃあまだまだイケそうだね。イキまくってみて」



 ふふ、と智駿さんが微笑んで、俺の鎖をグイッと引っ張った。耐えきれず俺は手をついて、四つん這いになってしまう。そうすると智駿が俺の顎をくいっと掴んで持ち上げてきた。



「あっ……」



 すごく……ペットにされてる気分。優しくていじわるな眼差しで見下ろされて、イったばかりのアソコがヒクヒクッて疼きだした。

 あ……またイっちゃう……見下ろされただけでイっちゃう……



「んっ……!」



 視線にくらくらして、イってしまいそう、それを感じたとき。智駿さんが俺の唇を奪ってきた。



「……ッ、」



 首輪を引っ張って顎を掴んで……そんなサディスティックなことをしながら、優しくて甘いキス。ちゅ、ちゅ、と触れるだけのふわふわとしたキスをされて、おかしくなってしまいそうになる。じゃら、と堅い鎖の音が鳴れば、このキスの柔らかさとのギャップを感じてわけがわからなくなる。

 ……たまらない。これが、智駿さんの調教なんだ。甘くて酷い調教。



「あっ……ふ、ぁ……ッ、あ、ぁ、」



 もう、身体中が、俺の何もかもが歓んだ。イったばかりのアソコが震え出して、じわじわと熱が膨らんでいく。ガク、ガク、と下半身が小刻みに震えて、ぴゅるぴゅるとチンコから何かが出てくる。キスをされながら、首輪を引っ張られながら、俺はイった。アソコをびしょびしょにしながらイった。



「はっ……はぁ、うっ……うぁ……ッ」



 キスから解放されると、俺の口からはやらしい声が漏れてゆく。くっ、と顎は掴まれたままで、俺は四つん這いになって智駿さんに次の餌を与えられるのを待っている。その間にもアソコはヒクヒクしていて、いつでもイける準備ができていた。



「わかる? 梓乃くん。今の梓乃くん……ものすごく、エッチだよ」

「は……は……あぅっ……」

「よしよし、もう一回イッてごらん」

「ふぁっ……! や、やぁ……またイッちゃ……あっ、あっ、!」



 ぱ、と顎を離せれて、俺はどしゃりと崩れ落ちた。またイけと命令されて、俺のアソコは素直に反応する。もう、俺の身体は俺の意思よりも智駿の命令を優先しちゃうみたいだ。ぶるぶるっと震えながらイッてしまって、俺はただ悶えることしかできなかった。



「あ……」



 腰だけを高くあげるようにしてイッてると、智駿さんがそっと俺の手をとってきた。イきながら、ぼんやりと見上げてみれば……手が、手錠で拘束されている。



「あ、ぅ……」

「拘束されて気持ちよくなったの? 可愛い顔してる」

「んん……」



 手錠をつけられてしまった自分の手をみて、俺はたしかに欲情してしまった。キュンッとアソコがしまったのを感じたから。首輪と手錠……これをつけられたらもう、逃げられない。智駿さんに何をされても俺は、悦んで受け入れることしかできない。



「じゃあ、梓乃くんが楽しみに待ってたこれ、使ってみる?」

「あ……」



 俺はたぶん今、メスの顔になっている。智駿さんにいじめられて欲しくてたまらないって、そんな顔をしている。そんな、いやらしい表情をしている俺の顔を、智駿さんは「ソレ」で撫でた。俺が一番楽しみにしていた、鞭で。智駿さんは鞭の柄で、つうっと俺の頬を撫であげてきた。



「ち、智駿さん……」



 ゾクゾクッとした。鞭の柄は、俺の頬、首筋、鎖骨……とゆっくり俺の身体をなぞっていって、その度に俺の腰がビクンビクンと跳ねる。

 早くソレで叩いて欲しい……はやく、はやく。焦れる俺の身体は熱を持って、ぽたぽたとチンコからは汁が滴っている。



「なんかね、こうしてエッチな梓乃くんをみていたら、僕も乗り気になってきちゃった」

「智駿さん……」

「痛かったらちゃんと言ってね。結構僕もうずうずしてきちゃって思いっきりやっちゃうかもしれないから」

「……はい」



 智駿さんがにこっと笑う。俺も嬉しくなって、智駿さんにふにゃっと笑ってみせた。

 智駿さんが鞭をゆっくりと高い位置に持ってくる。そして……ひゅっ、と振り下ろした。



「……ッ、」



 パァン! とすごい音が鳴って、鞭が俺の身体にうちつけられる。痛みはそれほどなく……でも打たれた瞬間に、俺の身体がビクビクッと震えて、アソコがキュッとしまった。

 もう一度……鞭が振り下ろされる。そしてまた、すごい音とともに甘い快楽が。智駿さんに鞭で打たれている、その事実に興奮して、俺は感じてしまっていた。



「あぁんっ!」

「もっと叩くよ」

「もっと……もっと叩いて……!」

「すごいね、梓乃くん……ドエムだ」

「あぁっ……! ドエムです、俺……ドエムです……あっ!」



 パン!パァン! と激しくうたれながら、俺はヨガリ声をあげていた。太ももにはエッチな汁がつたっていて、下半身はびしょびしょだ。鞭でうたれてこんなになってしまう俺の身体……すごい。



「きもちいっ……きもちいい、……! あっ、あぁっ!」

「もっと強くする?」

「もっと……もっと強くしてっ……あぁっ……!」



 もう、言い逃れができないくらいに俺はドエムだ。鞭で叩かれてこんなに感じているなんて。乳首がぴんっと勃ってアソコはヒクヒクして、悦んでいる。

 這いつくばりながら腰を揺らして、俺はたくさん声をあげた。智駿さんに隷属しているような気分になって、すごく気持ちいい。



「あーあ、梓乃くん……ここ、まだいじってないのにすごいね」



 智駿さんが俺の後ろにまわってアソコを見つめてくる。視線を感じるとそれだけで俺のアソコは反応してしまって、ヒクンヒクンと疼きだした。濡れ濡れになった穴はぱくぱくと動くたびにぷちゅ……と音をたてていていやらしい。これをみられていると思うと、身体の内側から熱が溢れてでくる。



「ほら、梓乃くん」

「んぁ……」



 智駿さんが鞭の紐の部分を俺のアソコに垂らしてくる。ゆらゆらと揺れるそれがつうーっとなぞってきて、アソコがビクビクといってしまった。



「はぁ……あ……」

「梓乃くんの身体、ほんとうにエッチだね」

「あぁっ……!」



 鞭の柄で、ぐっと穴を押し込められる。突然そうされたものだから俺の身体は弓反りに硬直して、ぎゅうっとアソコがしまってイってしまった。でも智駿さんは構わずそのまま穴をぐりぐりしてきて俺のアソコをいじめてくる。



「あぁーっ……!」

「こんなことされてイっちゃうんだね。可愛い」

「いっ……やぁ……! イっちゃ……あー……」



 後ろからグッと首輪の鎖も引っ張られて、そしてアソコへのぐりぐりも意地悪になってきて。俺はシーツをぎゅっと掴みながら、ひたすらにイキまくった。



「いれて……いれて、ちはやさ……!」

「こんな硬いもの挿れたら痛いでしょ、だめ」

「やっ……うぅ、……奥、……おく……」



 いりぐちばかり責められて、奥の方が欲しがっている。辛くておねだりしてみたけれど、智駿さんは奥にはくれなそうだ。それどころか、ぐっと鎖を引っ張って、そしてアソコを鞭でパシンッと叩いてくる。



「ひゃっ……」

「がまんだよ、梓乃くん。言うこときけないならおしおき」

「あっ……あぁっ……! だめっ……!」



 ぺち、ぺち、とお尻の穴をめがけて緩く鞭を振り下ろしてくる。穴の周辺に命中すれば、俺のアソコはヒクンッて疼いて、ぴゅっとチンコから汁が飛び出した。アソコを鞭で叩かれてビクンビクンと身体が震えて、俺は全身で悦んでしまう。



「いくっ、いくっちはやさんっ……いくっ」

「叩かれてイクなんて……梓乃くんはほんと、エッチ」

「ごめんなさ、……あっ……もっと強くして……!」



 パァンッ、とすごい音が鳴ってアソコにびりびりとした衝撃がくるたびに、奥の方がきゅんっとなった。今までにはない感覚に、全身の鳥肌がたつくらいに感じてしまう。

 叩かれることがこんなに気持ちいいとは思ってなくて……俺はこの感覚に夢中になってしまった。智駿さんにお尻を突き出して、そこをビシビシと叩かれている、この状況にもとにかく興奮した。腰をガクガク揺らしながら、たくさんイって、それでも「もっと強く叩いて」っておねだりしてしまう。



「あっ……あっ……!」

「梓乃くん……ほんと、やらしい」

「んっ……やぁ……!」



 智駿さんがはあ、と息をついて俺の太ももを掴んでくる。そして、ごろっと身体を転がされた。仰向けにされて……智駿さんに、見下ろされる。



「ひっ、あっ……!」



 ごり、とアソコを膝で刺激された。突然の刺激に俺は仰け反って甲高い声をあげてしまう。それでも智駿さんは鎖を掴みながら膝でゴリッ、ゴリッ、と強くアソコを押し込んできて、俺はシーツを掴みながら悶えるしかできなかった。脚でアソコを刺激されるのが……すごくイイ。下されているって感じがして、ものすごく興奮する。



「ほんと……梓乃くんをいじめるの、楽しい」

「んぁっ! あっ……! もっといじめてっ……!」

「言われなくても」

「あひッ……」



 俺が請えば、パンッ、と智駿さんが鞭で叩いてきた。アソコをごりごりされながら身体を叩かれて、俺はもうたまらないってとろとろになってしまう。



「あっ、ひ、ぁっ……んっ……」



 パシン、パシン、と鞭が俺を打つ音が響く。その音と同時に俺の身体はゾクッ、ゾクッと震えていた。こうして仰向けになって打たれていると、鞭で叩かれて首輪を引っ張られて、こんなことをされてとろとろになっている顔をしっかりと智駿さんに見られてしまう。智駿さんはいつものように優しげでサディスティックな目をしていて、その視線がまた、俺をドエムにさせる。



「ほら、梓乃くん。命令」

「ぁひっ……あっ……」

「潮吹きしてみて。鞭で叩かれながら」



 命令と同時に、すぱんっと勢いよく叩かれた。それでも痛みはそこまでなくて、程よい刺激に俺は「あぁんっ……」っていやらしい声をあげてしまう。

 智駿さんは命令をすると、俺のアソコへの刺激を強めていった。そして、首輪も強く引っ張ってくる。俺はあんまりにも気持ちよくて、そのまま目を閉じて身を委ねたいって思ったけれど、命令をされてしまったからそのままではいけない。智駿さんの膝に恥骨を押し当てるようにして下半身を揺らして、自らアソコをいじめていく。



「ふ、ぁっ……あっ……」

「いやらしい、かわいいね、梓乃くん。ほら、がんばって」

「んん……」



 智駿さんが、鞭の柄で俺のチンコをひと撫で。支配されてるって感じがしてゾクゾクしたけれど、潮吹きには足りなかった。潮吹きしなきゃ、しなきゃっ、とがんばってアソコをぐりぐりして、そして手錠に拘束された手でもだもだと乳首もこりこりして。でも潮吹きはなかをぐちゅぐちゅとしないと難しくて、なかなかできない。もどかしくなって、俺は半泣きで智駿さんに懇願する。



「もっと……もっと強く叩いてください……ちはやさん……」



 パァンッ!、と激しくお腹を叩かれた。そして、それから何度も下腹部をパシンパシンと叩かれる。



「はやく潮吹きしてみてよ」

「あぁっ! あっ! あー……! ちはやさん、もっと……!」



 挿れられたときに、いつもゴリゴリされるところ。そこを、お腹の上から智駿さんが叩いてきた。きゅんっ、きゅうんっ、て俺のなかは激しく疼きだして、俺の脚はもじもじとし始める。

 膝に擦り付けているアソコからはぐっちゅぐっちゅと音がして、俺が腰を振るからベッドの軋みも大きくなっていって。激しくなってくる音が、俺の興奮をどんどん煽ってきた。



「で、でちゃっ……でちゃう、でちゃ……」

「だしなよ。潮吹きしてみて」

「あぁっ……! あ、あ、あ……」



 なかもいじられていないのに、アソコを鞭で叩かれているだけなのに潮吹きしちゃうなんて……と自分が信じられなくて、潮吹きの感覚がやってくるなり俺はぶるぶると首をふった。けれど俺は、確かにこの調教をされて、潮吹きしようとしている。智駿さんが追い詰めるように俺を叩いてきて……とうとう俺は、ぷしゃっ、と潮吹きをしてしまった。体を仰け反らせて、ぷしゃー、っと潮をふいていく。



「すごいすごい。鞭で叩かれて潮吹きできちゃうなんて、すごくエッチだね」

「ちはやさ、……」

「ほら、もっと叩いてあげる」

「あぁんっ!」



 じょばじょばと潮が出ているのに、智駿さんはアソコをピシリと叩いてきた。いじめられている感に嬉しくなって、俺の腰はビクンッと跳ねてしまう。



「あっ、……あっ……」

「もっと出しなよ」

「あっ、だめぇっ……おかしくなっちゃ……あぁー……」



 ガクガクと震えている俺の下腹部を、智駿さんがするりと撫でる。そして、びっしょびしょの俺のアソコをくちゅくちゅとわざと音をたてながらいじくって、穴に指を三本ずぷっと挿れてきた。

 下腹部をぱしんぱしんと叩かれながら、なかに指も挿れられる。ずっぷずっぷと大きく抜き差しをされたり、くちゃくちゃと掻き回されたり……俺は気持ちよすぎて、たくさんの潮を吹いた。ぶしゅーっとすごい量の潮がでてきて、頭が真っ白になってくる。



「はー、はー……イッちゃ……ぁん! あぁっ……イクッ……」

「何回イける?」

「ふぁっ……あひゃ……」



 俺がすごいことになっても智駿さんは手を休めることなく、俺を責め続けてくる。完全に火がついてしまったようだ。こうなったらもう俺は……ぐちゃぐちゃになってもイかされ続ける。

 もう出ないってくらい潮を吹いて、俺がドロドロになってぐったりとしてしまったころ、ようやく智駿さんは穴から指を引き抜いた。数えることもできないくらいにイッた俺は、指をぬかれてもビクビクと震えてしまっている。智駿さんはそんな俺を見下ろして、いつものように優しく微笑んでいた。



「梓乃くん。僕のことも気持ち良くして」

「……は、い」



 くんっ、と鎖を引っ張られ、俺はそれに従うようにして身体を起こす。もうふらふらだけれど、俺に逆らうことなんて許されていない。よたよたと四つん這いになって智駿に寄っていって、そして胡座をかいている智駿さんの下腹部に顔を埋めた。



「は……は……」

「がんばって」



 指がぷるぷると震えてファスナーが上手く下げられない。それでもやっとの思いで下げることができれば、俺はためらいなく智駿さんのものに指を添えて、ぱくりと咥えた。



「ん……」



 フェラ、久々だなあ。智駿さんは俺をイかせることばかり考えてエッチしているから、あんまりフェラをしてと言ってこない。でも、俺はフェラが大好きだった。智駿さんに跪いて智駿さんのものをしゃぶっていると幸せな気分になるから。特に今日は……俺だけが裸で首輪と手錠までつけられているから、奴隷になった気分になってドキドキする。



「んっ……んっ……」

「顔とろんってしてるね」

(だって……美味しいから)



 頭を撫でられて、俺は幸せいっぱいの気分で智駿さんのものをしゃぶる。久々のフェラ、ほんとうに嬉しい。口いっぱいに智駿さんのものをしゃぶっているとうっとりとしてしまう。あんまりにもフェラが楽しくて、またアソコが濡れてきてしまった。チンコからたらたらと溢れているエッチな汁が俺の太ももを伝っていく。



「んんっ……」



 俺がしゃぶるのに夢中になっていると、後頭部を掴まれてぐぐっと引き寄せられた。ずず……と口内に智駿さんのものがはいってきて、俺は素直にそれを受け入れていく。



「ちょっとひどいことするね」

「ん……」



 智駿さんは少しだけそれを引き抜くと、またゆっくり奥にいれてきた。それを、繰り返す。ゆっくり、ゆっくりと智駿さんが俺の口にそれを抜き差ししてくる。



「んっ……んっ……」



 ちゅぷ、ちゅぷ、と音をたてられながら何度も抜き差しされた。まるで、俺の口がアソコになったみたいだ。俺の口が智駿さんの雄を受け入れているんだと思うと俺の被虐心が悦んでしまって、抜き差しされているのは口だと言うのにアソコまできゅんきゅんしてきてしまう。

 俺がそうして歓んでいるから、少しずつ抜き差しの速度をあげられていって、苦しさがでてきた。でも、この苦しさがイイ。好き。唾液が口からだらだらとこぼれてしまって、それでも容赦なくちゅぷちゅぷと突っ込まれると、頭が真っ白になって気持ちよくなってくる。支配されている……そんな感覚がたまらない。



「んんっ……ん……」



 智駿さんのものが堅く、熱くなってくる。そうなればさらに抜き差しは激しくなっていった。いつも俺のアソコを突いてくるようにぐんっ、ぐんっ、と上顎をこすりあげるようにして智駿さんが腰を動かしてくる。いよいよ俺の口がアソコに見立てられているといった感じがして、興奮してしてくる。

 ずぼすぼとしばらく口の中を責められて、俺は軽い酸欠も相まってとろんとした顔でそれを受け入れていた。もっと激しくして欲しいな、噎せるくらいにガンガン喉の奥を突いて欲しいな……そう思うとアソコが熱くなってくる。でも、はやくこのおおきくて熱いもの……下の口に突っ込んで欲しい。アソコがうずうずとしてきたとき、ぬぽっと口から智駿さんのものが引き抜かれた。



「あっ……」



 口からつうっと唾液が糸をひく。俺の唾液で濡れた智駿さんのものをみると、まだしゃぶっていたいと感じた。ガンガン口の中を犯してほしかった。なんなら、口のなかで喉奥にむかって思いっきり射精してほしかった。お尻にも挿れて欲しいけれど、口でもしゃぶっていたい。思わず智駿さんのものを目でじっと追って、もっとちょうだいって強請ってみる。

 でも、今の智駿さんが俺のお願いをきいてくれるなんてことはなく。智駿さんは鞭でぱしんと俺の肩をうつと、にっこりと意地悪そうに微笑んでくる。



「じゃあ、僕にお尻向けて」



 もっとしゃぶっていたかった……そう思うけれど、いざ挿れられるとなるとやっぱりソコに挿れて欲しくなる。智駿さんに命令された瞬間に俺のお尻はきゅんっと疼いてヒクヒクし始めた。

 ゆっくり身体を起こして、四つん這い飲まま智駿さんにお尻を向ける。そして上半身を落として、アソコを突き出した。くぱ、くぱ、と挿れてアピールをしているお尻の穴が空気に触れてスースーとする。



「はは、やらしいね」

「んあぁっ……」



 智駿さんが笑って、アソコをぱしんと鞭で叩いてきた。叩かれて一層お尻の穴がヒクヒクとした。もう挿れて欲しくてお尻を振ると、智駿さんの手が腰に添えられる。



「梓乃くん、ほら、挿れるからね」

「あっ……」



 ぴた、と智駿さんのものの先端がお尻の穴にあてられる。智駿さんはそこから進んでこなくて……俺は寂しくてぐいぐいと穴を智駿さんのものに押し当てた。でも智駿さんは挿れてくれなくて……



「あぁんっ……!」



 パシンッ、と背中を鞭で叩かれる。



「待て、梓乃くん」

「あっ……ふ、ぁっ……」



 パシン、パシン、と何度も叩かれた。お預けされている。こんなことされたら俺、おかしくなっちゃう。鞭で叩かれながらお預けなんて、焦れればいいのか感じたらいいのかわからない。叩かれるたびに奥の方がきゅんっとなって、智駿さんのものにきゅうきゅうと吸い付いておねだりしてしまう。



「い、いれてください……ちはやさん……」

「うん」

「はや、く……」

「わかったわかった」



 俺が懇願していれば、パンッ、と一際強くお尻を叩かれた。俺が「ひゃんっ」なんて声をあげながらイッた、その瞬間。ずぶんっ、と智駿さんのものが一気に奥に入ってくる。



「んあぁっ……!」



 ゾクゾクッと快楽が身体を駆け巡って、俺は連続イキしてしまった。挿れられた瞬間にどぴゅっとチンコから汁を飛ばして、それからぴゅくぴゅくと断続的に出てきてしまう。ズンズンと奥を突かれるとアソコが溶けそうなくらいに気持ちよくて、俺はとろとろになりながら喘いでいた。



「もっと気持ちいいの、してあげる」

「あぁっ……」



 気持ちいい……頭のなかがハートでいっぱいになってきたころ。智駿さんがまた鞭でぱしっと背中を叩いてきた。ずぼずぼと抜き差しをしながら、叩いてくる。

 鞭で叩かれる仄かな痛みと、奥を突かれる甘い快楽。それらが混ざって頭も体もぐちゃくちゃになって、俺は髪を振り乱すようにして悶えた。鞭で打たれるたびになかがぶるぶると震えて歓んで、そしてズンッと激しく突き上げられる。



「あんっ……あっ……あぁっ……ちはやさんっ……あぁー……」

「梓乃くん、ほら、もっと感じて」

「あーっ……! ちはやさん……!」



 ぱんっ、ぱんっ、と腰を打ち付けられながら鞭で打たれて、俺はもう何度も何度も達してしまっていた。どんどん智駿さんの意地悪が激しくなってきて、智駿さんも俺をいじめて興奮しているんだなってわかると嬉しくなる。もっと、もっといじめてほしい、もっと……



「梓乃くん」

「ふぁ……」



 パシンッ、と強く打たれて、俺はビクンと体を震わせながらイッた。そうすると、智駿さんが俺の顎を掴んできて、振り向かせてくる。そして……優しく、口付けてきた。



「……っ」



 鞭がころんとシーツに転がる。智駿さんは鞭を手放して空きができたその両腕で、俺を後ろから抱きしめてきた。そして、そのままゆるゆるとまた突いてくる。



「あっ……あん……ちはやさん……あ……」



 首筋に、キス。ゆるゆるとした抜き差しなのに奥をぐぐっと押し込んでくる、甘くてじっとりとした突き方。もっとイジメて欲しいって頭のなかでねだった瞬間に、智駿さんは甘々な責め方に切り替えてきた。



「あぁー……あ……ちはやさん……あぁー……」

「可愛い、梓乃くん」



 智駿さんは、俺の扱いをわかっているんだ。激しい責め方のときはガッと爆発するような快楽に閉じ込められて、頭が真っ白になる。甘々な責め方のときは、感じる智駿さんの体温に溶かされるように、頭も体もとろっとろになる。それを交互にされたりすると……もう、頭がおかしくなりそうになる。「智駿さん、好き」ってことしか考えられなくなって、動けなくなるくらいに蕩けてしまって、されるがまま。



「あんっ……あんっ……」

「ふふ、もっととろとろになってよ」

「あー……あー……」



 智駿さんが乳首をこりこりとしてきた。こりこりされながら、ぐーっと奥に智駿さんのものを押し込められる。そして、お腹の上から俺のいいところを撫でられて、俺はまたぷしゅっと潮をだしてしまった。



「いっぱいでるね、梓乃くん」

「やー……イッちゃうー……」

「もう何回もイってるでしょ」

「あっ……あぁああ……あー……」



 ぐいぐいとお腹を指の腹で押すようにして撫でられて、なかで俺の前立腺が智駿さんのものにごりごりしている。もう散々だしたのにまだ潮吹きできるなんてびっくりしたけれど、やっぱり智駿さんのものを挿れられながら潮吹きするのはたまらなく気持ちいい。びしゃびしゃにアソコを濡らして、たくさんイッて。最高に幸せだ。



「ちはやさっ……もうっ……ぁんっ……あっ……」


「なあに、梓乃くん」

「あっ、はぅっ……いくっ……あっ、またいっちゃうっ、……あっ、……すきっ……ちはやさ……あっ、いくっ、」

「ん、梓乃くん、しめつけ、すごい」


 ずぶずぶになったアソコに、とぷんとぷんと智駿さんが抜き差しをしてくる。俺はもうイッてるのか何が起こっているのかわからないまま、ただ智駿さんに抱かれている幸せに浸って喘いでいた。

 ぎゅっ、と智駿さんが抱きしめてくる。そして、唇を奪われた。奥の方で智駿さんのものが震えて……ああ、なかにだしてくれたんだ、そう感じ取る。



「ん……ちはやさん……すき……」



 どんなエッチでも、智駿さんは俺を甘々に蕩かしてしまう。今日も俺は、智駿さんにとろとろにされて……ふわっと意識を飛ばしてしまった。


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