星の雨よりも綺麗だった。

 放課後、友達と遊びながら時間を潰す。もう、落ち着かなくて落ち着かなくて仕方がない。生徒会が終わる時間が近づいてくるたびに胸がドキドキと高鳴って、嫌な汗がでてくる。

 芹澤は、本当にメッセージを送ってくるのだろうか。もしも、これで芹澤が約束を放棄してきたらどうやって芹澤との距離を縮めていけばいいのだろう。

 ぐるぐると悩んで悩んで、生徒会が終わる時間はすぐにやってくる。生徒会が終わってから、30分、一時間、一時間半……なかなかメッセージはこない。



「……藤堂、どうした? この世の終わりみたいなツラして」

「……ああ、」



 一緒にいる友達が心配してくるほどに、俺はショックを受けていた。ここまで遅れたとなると、本当に芹澤はメッセージを送ってこないんじゃないか。芹澤は、俺から逃げたんだ。もう本当に俺と縁を切るつもりなんだ……そう思うと、死にたくなるくらいに辛い。吐き気がするくらいに絶望してしまって、涙が出てきそうだ。

――しかし。



「……!」



 メッセージが、やってくる。スマホには、紛れもなく「芹澤涙」の名前。慌てて画面を開けば、「今から駅にいく」とだけメッセージが来ていた。



「……っ、」



 俺は嬉しさのあまり嬉し泣きをしてしまって、友達からさらに心配されてしまう。これからもしかしたら、芹澤に辛いことを言われるかもしれない。でも、チャンスを繋いだんだ、それだけで俺は嬉しかった。話すことができる、それだけで嬉しい。

 俺は友達に別れの言葉を言うと駆け出した。今すぐに、芹澤に会いたかった。




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