※ 無双微ネタバレ有
『シアよ、見てみるが良い。』
闇の底からひり出す様な声色をあげながらシアを呼ぶのは、かつての帝王であった。
いつの世も邪魔が入り、封印されてしまうその人物は、紆余曲折あり頃合いを見計らったうえで先ほど『シア』と呼ばれたその人物の中でその身を潜めていた。
シアと呼ばれた女性の見下げる場所には、王女と笑いあっている緑の衣を着たその人物がいた。
仮面の下に隠された表情からはその心情は読み取れないものの、不穏な空気が漂っている様に感じられる。
人物が話を続ける。
『貴様の想うている人物の傍には、いつの世もあの王女が横にいる。
あの二人の間に入れる隙が、本当にあると思うてか?』
明らかに挑発されているその口調からは、何故ろうか侮蔑などとは違う、まるでその言葉を口にした自分自身を嘲笑うといった様な雰囲気すら感じるのは。
長い事中に居させすぎたかそれとも。
女性…シアは、その瞬間何故だか心をかき乱された様な感覚に陥った。
そもそも、貴様はその心を利用して私を取り入れたのではないのか。そうも思ったが、口には出さなかった。虚しいだけだと思ったからだった。
『のう、シアよ……。貴様も、そうそう道化の様なものよな』
「ふふ……。…ええ、その言葉も。今のあたしにはぴったりかもしれないわね」
心の中で問われたそれに、シアは口に出して応える。
周りの草木がざわめいた気がした。
『お前も、俺も……いつの世でも道化の役割である事が仕事なのかもしれんな』
「・・・・・あなた。」
『喋りが過ぎたな。 明日は少し大きめの拠点を狙っている。早速作戦本部へ向かうとしよう。』
「……。 ええ、そうね。」
その後は、互いに口を開かなかった。開いてはいけない気もしたし、無駄な時間の浪費な気もした。
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無双は妄想の塊ですね。
公式様の計らいで前日の夜から発売日当日の夜でレジェモードクリアして、これからフリーモードと、益々キャラの活躍が楽しみな無双です。うふふ
シアが段々とガノたまに想いを馳せてゆくうち、ガノたまは無自覚に勇者に惚れる微三角関係とかちょうぷまいです。もぐもぐ