※ 両性具有ガノたま、ただえろいだけ、喘ぎが強い、りんくがひたすら自己チューで酷いやつ。














ねえ、お願い。

だめだ。

どうしても?

どうしてもだ。

・・・どうして。

・・・・・・。





この様な押し問答を繰り返す事幾数日。

もう、大分、いい加減、ほとほと、我慢の限界に達しつつある。


互いに宿敵という立場を取りながら恋人という座につくという、ある意味隕石が頭上に落下してくるのと同等或はそれ以上の幸運を掴んだ。

初めの頃はプラトニックも良い処だったのだが、やっとこさキスまでこぎ着けたのが数か月前。
舌を入れさせてくれたのがが数週間前。

ここまで来たらば、当然その先もあるだろう。ふつう。恋人同士だし。
というわけでアレのお誘いをしたのが数日前。

手を繋ぐことも叶わなかった耐え難い苦痛の日々から脱出すべく、着々と、少しずつ、水滴が石を削っていくほどの時間をかけて、ここまで辿り着いた。
あともう少しでゴールイン、というところまでこぎ着け様とした矢先の出来事だったので、俺が口をあんぐりと開けたそこから始まり、冒頭に戻る。


「…君は、俺とこのままプラトニックな関係を続けるつもりかい。」
「何がプラトニックか、この間のきっ…キス、だって、し、舌を入れただろう」

些か赤らんだ頬にプラスして、恋人が俺を睨み付ける。
・・・こうやって俺の理性はどんどんと剥がれ落ちてゆくわけだが、なんとも悲しい事に、俺の恋人はその事実を一向に理解してくれない。

押し問答は続く。

「そんなに俺は信用するに足らないかい? もちろん、最初は痛いかもしれないけど……、」
「な、ば、馬鹿者…っ!! い、いたい、とか、そういうんじゃ、なくてだな…。」
「俺の事、もしかしてオトコとして見てくれていないのかな」
「っ…」

恋人 ― ガノンドロフは、返答に困っている様だった。
切なげな、はたまた悔しそうな表情で、俺を瞳に映す。言葉にはしないものの、その色に微かな悲しみを垣間見た気がした。


「恐い、とか?」
「こっ…! こわ、く、なくは、無い。」

つまり、怖いと。
いやはやもちろんそうであろうと思う。
誰だって、男と男がそういう事をするにあたって下側になるというのは、少なからずいや大いに勇気がいることだ。

それは分かる、当然の事だ。恐がるなという方がどうかしている。
けれど。

口を付けて、舌を入れて、頬を真っ赤に染めながら悩ましげな声をあげ俺にしがみついてくるガノンドロフを見るたびに強烈な反応を示す俺のアレが最早限界なんですよ。

そもそも。彼は、俺とこういう事をしていて何ともないというのだろうか。
だとしたら、それはそれで俺は結構な深い溝を心に刻まねばならぬ事になってしまうのだがそこらへんは一体どうなっているんだろうか。

こうなったら、強行突破してしまおうか。



「ッ、ん、ぅ…!?」

頭に浮かんだ考えを纏める暇も無く、俺の手は動いていた。

目の前に驚いた表情を浮かべるガノンがいるところを見ると、俺はどうやら彼にキスをしたらしい。しかも舌入れる方の。


彼の顔がみるみるうちに羞恥で赤くなってゆくのが、彼の低温気味の体温から感じてとれた。
きっと今頃は目をきゅっと強く閉じながら、俺の舌を受け入れてくれているのだろう。

想像してみたら、俺の背筋を物凄い勢いで電流が走った。

心臓が高鳴り、息があがる。
そして、俺の意思に関係なく、手が動いていた。


「ッ、ふ、っう・・・!!?」

彼が呻いた。
それと同時に、ガノンの身体が強張る。

俺の厭らしい手が、彼の恥部――すなわち陰茎を撫ぜたのだ。

先ほどからの俺とのキスで感じてくれていたのか、少しばかり先の方が湿り気を帯びている。
良かった、これで俺の心は傷つけられずに済むというわけだ。


「、りんく、リンクっ、やめっ……」
「どうして? こんなに…濡れてるのに」

涙声を漏らすガノンの耳に口を寄せ、吐息と共に言葉を送り込む。
びくんと肩を跳ねらせ、ガノンがひっと小さな悲鳴をあげた。

「っリンク、も、だめ、だめ・・・ッ」

尚も抵抗を続けようとするガノンを無視し、俺は手をどんどんと潜り込ませる。

玉を通り過ぎ、もうすぐで尻まで辿り着こうとした、その時。


「ッ、ひあっ!!?」


俺の指が、何かぬるっとしたものに触れた。


「っ、やめ、ヤメロ……ッ!」

途端抵抗を強くしたガノンの両腕を抑え込み、俺はその原因元を探るべく彼の足の間に挟まる形をとる。

「やめっ……頼む、たのむ、やだ・・・みるなっ、見るな……ッ!」



泣きじゃくるガノンドロフの願いは聞き入れず、俺が目にしたのは、

「ガノン、これ・・・」


女性器、だった。




「ッ、きらい、に、なったか」
「え…?」

静かに、ガノンが口を割る。
ふるふると身体を震わせ、一生懸命何かに耐えている様に見えた。

「、…れの、こと、きもち、わるいと……。きらいに、なったか・・・、おれ、の、こと」

途切れ途切れに、健気に言葉を紡ぐガノンの顔は、悲痛に歪んでいた。
もしかしたら『これ』が原因でたいそう窮屈な人生を送ってきたのかもしれない。


「確かにびっくりはしたけど、」

ガノンは聴きたくない、と顔を背け、必死に涙を堪える。

「ねえ、こっち向いて」
「っやめ…、んぐ・・・ッ、、!?」

彼の顎を掴み強引に此方を向かせると、俺は自分の指を二本突き入れた。
熱い舌が絡みつき、俺のペニスがきゅんと反応する。

彼はといえば、俺の行為が…いや、俺が恐いのか、表情を硬くしたまま苦し気な嗚咽を漏らした。


「俺はさあ、君が好きなんだって、何度も何度も伝えたよね?」
「ふは……っ、あ、はぁ、ふ、、」

ぬちゅ、ぬちゅ、
と音をさせながら、彼の口内を俺の指たちが行き来する。

唾液が絡むとどうしようもないくらい卑猥な音がして、それがとってもたまらない。


「んっ、はあ……、ッぅあ!!?」
「だのに君ときたら、こんな事で俺の気持ちを蔑ろにしてたワケ?」

くぷ、と泡を立たせながら、彼の恥部へ指を二本挿入する。
瞬間大きな声をあげながら、ガノンの腰が盛大に浮いた。

「俺が、こんな程度の事で君のこと、嫌いになると思ってたんなら…、」
「っあ! や、あ、あっ、ひッ……、ィあっ、ヤメ…ッ、・・・!」

指を第二関節まで入れ込んだら、今度はそれをゆっくり引き抜く。
一瞬ぱくぱくと口を開閉させたのを見逃さず、今度は3本目を入れてみる。
存外すんなりと受け入れたその口は、なんとも嬉しそうに身体を捩った。

「あ、やめ…っ、う、うごか、す、のぁ……ッ!!」

既に呂律が回っていないガノンは、俺の言葉が耳に届いていないのか必死に俺にしがみ付いてる。
何とも可愛いが、それと同時に、俺への執着が足りぬのでは無いかと憎しみみたいなものも。

俺は、彼に問いかけるのをやめた。

だって、今の彼に俺の言葉を受け止めることは叶わないだろうから。



「すごいよガノン…、此処、ぐちゅぐちゅ言ってる。君は処女だろう? まさかもう、俺以外と…なんて事は断じて無いよな?」

ここまで嫌がるのにはワケがあるはず。
まさか俺の他にもここを触らせていたのだということは……。

あり得ない、なんて事は無いはずだと思うと、俺は自分を制御し切れなかった。


「アひぃ……ッ!! ッ゛、あ゛、っ、っは!!」

はくはくと息をしやるガノンを見る俺の表情を客観的に述べるならば、これでもかというくらいに口許を歪ませているのだろうと思う。

加減し切れず俺の腕に爪を抉り立てるくらいには、彼が苦しい思いをしている事が分かった。



「痛いかい…?」

俺は、残酷にも聞いた。
彼が涙を流すのなんて見たくないはずなのに、俺はそう問うのを躊躇わなかった。

最低だ、なんて事も思わない。
だって彼は、俺のものなんだもん。


「っ、」

彼が、首を横に振る。
俺は少し目を細めた。 返ってくると思っていた答えとかけ離れていたからだ。

「・・・、が、う……ち、がう・・・っ」
「何が違うの?」

優しく問う。

すると彼は、しゃっくりの様な喘ぎを漏らしながら、こう答えた。


「き、キモチ、よすぎ、る……。」


・・・・・・・。

一瞬、俺は息が止まった。
比喩ではない。文字通り止まったのだ。


それからは早かった。
彼が良いのだと泣くところをくまなく擦りあげ、彼の腰が浮き逃げると抑え込み、やがて俺のものを挿入した。



彼が短く高く喘ぐ。
その声を聴いた俺の下半身は面白いくらい成長をとげ、そして彼の奥を求めた。

やがて彼が俺に頼むからもうやめてくれ変になってしまうと纏ってくると、俺は卑下た笑いを浮かべそして彼の両腕を縫い付けた。


「あっあっあっッ゛、い、ひ、ひ、あ、あうッあ、んっんっんっ」

こえ、がまんしないでよぉ

くそみたいに甘い声で科白を内耳に流し込むと、俺は彼の両足を持ち上げた。

彼の、涙に溺れた瞳に、確かに恐怖の色が映った。
面白くて仕方が無い俺は、益々気分が高揚する。


「あ、だめ……っそ、そんなぁたか、く、っひ、さ、あっれ、たらあァ」

何言ってるかわかんないよ
なんて笑いながら、俺は強く腰を打ち付けてみた。

今まで抜き差しするだけの動きだったのが急に変わったことで、その変化についていけなかったのか、
彼と俺がつながっている近くから、透明なものが噴き出された。

勢いよく飛び出てきたそれに、俺は笑いが止まらない。
腰を更にぐぐと奥の方まで突き入れて、そして思い切り抜き出すと今度は黄色いものも。


「ひ、はっ……は、はあ、はあ、あっあ、ァ、ぁッ、ぁ、ぁ」

彼が大きく細かく息を吐く。

これ以上したら彼の身体はどうなってしまうんだろ、なんて考えたら、どくんどくんぞくんぞくん、俺の身体は全身が心臓になってしまったみたいに脈打った。


「んんん゛んあ゛」

一度引き抜いたアレを、もう一度入れてみた。
もうすでに萎えかけていたんだけど、初めてマスターベーションを覚えた時みたく痺れがいつまでも残っていて、いくら擦っても擦っても足りないくらいに感じる。

緩く立ち上がったそれを、すぐさま振り立てた。
ガノンの奇声が、また高くなる。


「あひっ・・・! あ、あ゛ッ、ら゛ぇ、へん、なぅ……ッっ、お゛れ、あ゛、」

やめてお願いと髪を振り乱すガノンに、俺のアレがむくむくと大きくなる。
俺って実はこんなに絶倫だったんだ等と、大変に呑気な事を考えながら、今度はガノンの片足を高くあげさせてみた。

鳴き声が強くなる。

その可愛い声に合わせて腰を短い間隔で強く細かく揺らすと、彼は喉を反らし喘ぎ泣いた。


「あ゛ん!あ゛ん!あ゛ッん!、!あ゛っあ、っ!・あ・っ!、あっ!」

こえ、おさえらんないんだぁ?

なんて、いじわるな事をいいながら
乳首を強く摘み上げゆすると いよいよ彼の膣が細かく震えた。

あまりにも小刻みなその振動に耐えきれなくなりそうなのに、俺のそれはまだまだ貪欲に彼の中身を堪能したいと暴れまわる。


「ひ、ひ、ひ、ひ、」

今度は腰を大きくグラインドさせてみた。
彼は吐いてるのか吸ってるのか分からないくらい細かく息をさせている。過呼吸でも起こしたみたい。

よもやセックスの途中で大事な恋人を失うなんてことになりたくないので、俺は仕方なくも腰の動きを緩慢にさせた。


「ひぃ、ぅ゛・・・っ、んッ、゛んふ、ん、ぅっ、ふっ、ふあ、」

何とか呼吸を正常に戻そうと、ガノンは健気なまでに腹筋を収縮させながら、俺の身体を押し返す。

それまで俺は、彼に爪を立てられようが腕を強く握られようが、全く、何も、感じなかった。むしろ満足していたくらいで。

けれど、
まるで俺を拒むかの様なその態度に、俺は自分でもびっくりするくらい腸が煮え返る想いに駆られた。



「っ、あ゛!!!?」
「ガノン…君は、」
「ひっあ、やっ……!!」

俺の機嫌が急降下したことを悟ったのか
欲に濡れたガノンの瞳に、再び怯えの色が走った。


『 おれのもの、なんだから。―― ネ? 』










 * * *



「り、、く、ッ、ァ、ぁ、あ、あ、あ、あ、あ、」
「どうだい、がのん。 俺のをすべて、のみこみ 尽くして。 君はこん なにも、淫乱で、きれい、で、俺に、ふさわしい」

もうシーツがめちゃくちゃだ。

ガノンのペニスからは、可哀想に尿と精液と先走りで変な色になっているし
膣からはとめどなく透明な液があふれ、そして耐え難いくらい厭らしい匂いが立ち込めてる。

もはや動物が如く喘ぎを繰り返すガノンの口からは言葉が出ないらしい
俺の名前をも紡げなくなっている。


・・・なまえをも?



「っ、がのん」
「はっは、は、あ、あ゛、あ・あ・あ、あ」
「ガノン、てば」
「ひ、ッあっあ、ァはッ」
「答えてってば!!」


俺は、もうその口から俺の名を聴くことが出来ぬのだと思うと途端に恐怖した。
不安で不安で、どうしようもなく泣きたくなった。

名前を呼ばせたくて、よばせたくて仕方ない。

あえぎながら、おれのなを呼びながら、―― 果ててほしい。


「俺のなまえ、きちんと呼べたら、終わりにしたげる」
「っ・・・!!」

ガノンの口が開かれた。
期待感で、俺の胸の内がみるみるうち膨らむ。

けれどただで呼べたんじゃ面白くない。
困難を乗り越え、そして俺の名を心に身体に刻み付けてほしい。


「ッ゛、ん、く。 ッり、ッ・・・あ゛!!」
「あと1分以内に呼べなかったら、1時間イクの禁止ね?」
「ッ・・・! っり、ッあ゛、あひぃいいッ……!!! り。ッくあ゛ッ!!! り、っ、く、ッ、りん、ッ゛ぁはぁあああ」

言葉をつなげようとするたび俺が、彼の弱いらしいところを突くと
たちまちに彼の口からはかなぎり声が漏れた。

愉快でゆかいでたまらない。
彼が一生懸命に俺の名を呼ぼうとしているのに、俺はそれを許さない。

矛盾しているのだけれど、しょうがないかも。


だって、おれ  もうくるってる、もん。








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ほんとうは もっと あまく なる よてい でした。(撃沈)

ガノンが好きすぎてどんどん狂ってきてしまった。(勇者=わたしの図)
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