はあはあと肩で息をして、すごく苦しそうなピッコロさん。額には粒状の汗が浮き出ている。

ピッコロさんは快楽を知らない。
そんな彼が今、強制的に快感を植え付けられている。
一体どんな気分なんだろう。
得たいの知れないものへの恐怖?
感じたことのない感覚への戸惑い?
きっとどちらも感じているんだろう。それを他の誰でもない僕が与えているのだと思うと、背筋をぞくぞくとしたものがかけ登った。

「なっ…何故来た! 来るなと言ったはずだぞ!」
「ごめんなさいピッコロさん。僕、ピッコロさんが心配で、とてもじっとなんてしてられなかったんです…。」

僕が眉を潜め、あたかも苦しげな表情をさせればたちまち弱気になるピッコロさんに、これ以上ないくらい愛しさが込み上げてくる。

ああ、なんて可愛いピッコロさん…。
肌を紫に染め、いつもは鋭く威厳に満ちた漆黒の瞳には涙さえ浮かべて…なんとも情欲的極まりない!

「ピッコロさん…」
彼の頬に、そっと触れる。

「…っ!」
するとピッコロさんは、びくりと大きく肩を動かした。

「大丈夫、恐がらないで」

僕があやすように言うと、ピッコロさんは一体何を言っているんだと困惑した。

「身体、辛いんでしょう?僕、治し方知ってるんです。」
「…何?」

荒い息をなんとか抑えながら、本当かと驚いた顔を見せる彼に、「はい。だから、安心して僕に身を任せてください」と言うと、ピッコロさんは分かったと言って幾分か身体の力が抜けたようだった。

僕は彼に見えない様ににやりとすると、徐に紫の服に手をかける。

「な、にをする」
「抵抗しないで。…僕を信じてください」

僕の腕を掴んできたピッコロさんにピシャリと言うと、普段とは違う僕の威圧的な言い方に驚いたのだろう、ピッコロさんは身をすくませた。

帯を解き服を弛ませると、大胆に開いた胸元へ手を持っていく。
指で首を縦になぞり降りていくとやがて辿り着いた胸の溝を、肌に触れるか触れないかの感覚で指を這わせる。

「っ、…」

小さく息を尽きなされるがままにしているが、しかし得たいの知れない感覚に侵食される不安からか強張った表情は中々和らがない。

忙しなく上下するピッコロさんの胸に舌を添え、そしてゆっくり上に下に移動させる。

僕の唾液でてらつくそこから、ぴちゃりぴちゃりと音が鳴る。
「っぅ、あ」

舌を移動させつつ、時折吸って小さな刺激を与える。
するとピッコロさんは、僕が吸う度にきゅっと身体を縮めこませた。

やがてベタつきだした胸に僕は満足すると、今度は首に舌を持っていき可愛らしい擬音を立てながら汗ばんだそこに吸い付いた。

「っ、っ…」

息を詰めるピッコロさん。抵抗しないのは僕を信じているからなのか、それとも早くこの地獄のような息苦しさを脱したいからなのか。どちらにせよ僕にとって都合が良いことは変わらない。

首にキスを施しながら少しずつ上に上がっていく。
辿り着いた耳の外側を沿うように舌を這わせた。

「うあっ…!」

するとどうだろう、ピッコロさんは目をぎゅっと閉じ、僕にしがみついてきた。

耳だけでこんなに感じちゃうなんて、僕のを入れたら一体どうなっちゃうんだろう。
ああもう想像しただけでたまらない!

僕は上がる息を落ち着かせつつ、ピッコロさんの下肢部分に腕を持っていく。

そして服の中に手を侵入させると小さいが確かに存在するピッコロさんの排泄部分に指を這わせた。

「…っ悟飯!」

するとピッコロさんは、大きく身体をびくつかせながら僕の腕を掴み制止させようとしたので「ピッコロさん。」と少々強めに彼の名を呼べば、ピッコロさんは怯えるように僕を見た。揺れる彼の瞳が、僕を何とか捉える。僕はそんな彼の心中を察して、安心して下さい。と言うと、彼の頭を撫でた。



ピッコロさんの蕾は普段使われることが滅多に無いから本当に小さい。
この中に入れたらどれだけ気持ちがいいだろうか、考えただけでも射精出来そうだ。


固く閉じたそこをトントンと叩く。それに息を詰めたピッコロさんを可愛く思いながら、第一関節までを捩じ込んだ。

「―――っ」
「痛いですか?ピッコロさん」

「だっぃ、じょうぶ…だ」
ピッコロさんは僕の問いに強がってそう答え、僕に笑って見せた。
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -