>> 類は友を呼ぶ、とはよく言ったものだ

銀+山
現代



「あ…」

「おぉ、グッドタイミング」
男は嬉しそうに笑った



類は友を呼ぶ、とはよく言ったものだ






「いやー、まさかあそこでばったり会うなんて。奇遇ですね」

「銀さんもびっくりよ。思わず拉致って来ちゃったけど、時間、大丈夫?」

「いえいえ、御礼したいくらいですよ。ちょっと落ち込んでいたもので。」

「え、何どうしたの。おにーさんが聞いてあげるよ?」




今目の前に居る心配顔した人は名を坂田銀時と言う。俺のよき相談相手で他にも似通った所があり、話も良く合う。なので今みたいに喫茶店で雑談することもしばしばある。


「それがですね、最近全然会えなくて…。寂しいんですよー」

「あぁ、この前めんどい仕事押し付けられたっつってたからなー、あいつ」

「ええぇ、まじですか!っていうか押し付けた人もスゴいですね、あんな瞳孔開ききってる人に」

「いやあれは目を見て無いから出来たんだと思うぜ?俺だったら絶対ムリ」

苦笑いしながら首を横に振る彼に笑ってから、少し俯いてみたりして。

「でも、それじゃ暫く会えないのかなー」

「うんや、それは無いだろ」

「え、どうしてですか?」

「だって前に会った時今度の土曜の夜開けとけっつっただろ?あれ土方と三人で飯食い行く予定だから」

「えぇっ!?」

「因みに本人にはバッチリ予定開けといて貰ってるしな」
星が飛んできそうなウインクを飛ばした銀時さんは幸せな顔をして苺練乳パフェに舌鼓を打っていた。


「…っ、ありがとうございます!」

テーブル越しに抱き付くとスプーンが喉に刺さったのか、変な呻き声の後、涙目でこっちを睨んできた。

「行き成り抱き付くんじゃねー!危ないだろーが」

「うっ…、ゴメンナサイ」

「分かりゃあ良し。ま、お互い頑張ろうじゃないの」



…鋭い人は気付いただろうか。実を言うと俺と銀時さんは所謂‘恋敵’って言うやつだ。俺たちは全然そうは思って無いけど。寧ろ俺としては三人でくっつきたいくらいなんだけど。


「楽しむことが第一ですからねー」

「お、余裕に言ってくれるね。銀さん緊張して倒れちゃうかも」



…手帳の今度の土曜日、ハートで囲んどこっと。






洸様一周年御目出度う御座います!

駄文ですが御納めくださると嬉しく思います。







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という素敵な文章を夢夏様から…!

銀さんと土方が同僚で山崎は高校生というなんとも微妙なリクエストに応えてくださいました!

ありがとうございました!




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テーマ「人外ファンタジー」
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