>> 持ち越しバースデー 万高 同棲設定 あぁもう、 今年の誕生日は最悪だ。 俺は今高3で万斉はもう社会に出ている。若干の溝がある中、それなりにやってきた。 だが最近万斉は仕事が忙しく、俺に構っている暇もなかった。それなのに万斉は少し楽しそうで、それがなんとなくムカついた俺は、知り合いの家に入り浸った。 「もう高杉お前俺の部屋来んのやめてくんない!河上に「晋助は昨日も帰って来なかったでござる」って言われんのは俺なの!」 彼女も呼べやしねぇ!とか喚いてるが…彼女いねーだろ。 土方の彼女が好きなくせに。彼女っつっても男だけど。 「万斉が俺を放って仕事してるのが悪い」 きっぱりと言い切った。 溜め息つくな。 「つかお前今日誕生日だろ?河上んとこ帰れよ」 …帰りたくないから来てんだっつの。つーか、 「…万斉しごと」 「…は?」 誕生日覚えてんのかすらわかんねぇし。 「アイツ休み取ってたけど?」 「なんも言ってなかった」 けど…万斉は抜けてるとこがあるから言い忘れてたっつう可能性もあり得る。 「つか今まで休まずに仕事してたのも今日のためだろ」 頭を鈍器で殴られたような感覚がした。 「帰ってやれよ」 今は11時40分。ここから俺の家まで、走って15分。 ぎりぎり間に合うか。 俺はすぐに銀時の家を出た。 最悪だ。 仕事ばっかで構ってくれない万斉も悪いが、何も言わずに逃げた俺は最悪だ。 寂しかった。でも仕事が楽しそうで何も言えなかった。 擦れ違いってやつか。 「はぁ、はぁ…」 考えながら走っているうちに家についた。 リビングのドアを開けると万斉が座っていた。 「おかえり…帰ったのでござるか」 どことなく元気がない。 「ん…誕生日だから」 そう言って座っている万斉に抱きつけば、 万斉は柔らかく微笑んだ。 「誕生日おめでとうでござる」 「…ん」 時計を見れば既に0時をまわっていた。 「ぁ、…」 「もういいんでござるよ。主は帰ってきたんでござるから」 持ち越しバースデー おや?河上さんは? 万斉先輩なら風邪でお休みっス! 銀さんと万斉と土方は同じ会社で働いていて、山崎は高杉と同じ高校。 ちなみに土方の彼女は山崎。 高杉誕生日おめでとう! |