>> 消えたもの

土山
!暴力 裏
2年後山崎



傷んだ金髪、右耳に空いたピアス。


髪を掴んで引き寄せると、山崎の喉から引きつった悲鳴が聞こえた。
掴んだ髪はやはり傷んでいて、
ばさばさと手を刺激した。

「…今日は蹴りが2発、腹に1発」

ほら、どうするんだっけなぁ?

聞きながら覗き込んだ山崎は涙目で、

「あ…ごめんなさ…」

ガッ…

「い゛っ…うぁ」

床についている手を踵で踏むと、
呻き声が聞こえて、
山崎は完全に泣いていた。


「痛いよなぁ?山崎ィ?」

―でも俺も痛かったんだぜ?





山崎の股間はすでに熱を持っていた。

「痛くされて勃たせてんの?変態。」

少し強めに
足で刺激を与えてやれば、
痛みの中に快楽を拾いだすのか
僅かに声が漏れた。

「っ、ぁ…やぁ…」

腕を伸ばす山崎を抱き寄せれば、
髪の毛から煙草の匂いがした。

それに無性に腹がたった。

「………」

ズボンと下着を同時に脱がせて、
強すぎるくらいの刺激を与えてやった。

「やらぁっ……」

「やじゃないよなー。嘘つき。」

いやいやと首を振る山崎を無視して乱暴な愛撫を続ける。

イきそうになる度に焦らすように
愛撫の手を止めた。

首筋には汗で髪が張り付いている。

「んっ…も、イきた…」

口を開けて喘ぎっぱなしの山崎の顎を、唾液が伝う。
目の焦点も合っていない。
行為を始める前の威勢も失っていた。

それは以前の山崎を思い出させた。

「退、退」

いつの間にか意識を失っていた退を抱きしめる。

先程とは違い、壊れ物を扱うように、
そっと。

「さがる、あいしてる」







君はどこに消えたのだろう


もしかしたら、
消えたのは俺の中の恋心



あるいは、









イボ設定完全無視。



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