>> 大晦日

佐政
付き合う前設定



寒い。
時間はすでに23時を過ぎていた。
なんていうか、ありえない。
年末。12月31日。
4年間付き合ってた彼女に、フラれました。
そりゃもういきなり。
「好きな人できた…」って、ありえない!
もっと時期を考えろよ…

そりゃまぁ彼女のこと好きかっていったら微妙なんだけど。

だって、別れる理由無かったし、(付き合う理由もなかったけど。)
なんとなく付き合ってたんだよね。

はぁ…寂しい大晦日になりそうだ…



そんなことを考えてるうちに自宅に到着。
玄関に入ると、明らかに自分のものではない靴が。まぁ趣味からして誰が居るのかは分かっているけどね。

「ただいま〜」

リビングに入ると政宗がこたつでみかんを食べてた。

「…おかえり。」

政宗がちょっとニヤついてる。…これ絶対俺様がフラれたの知ってるでしょ。
情報早くない?

「…笑いに来たの?暇人…」

あぁ、ニヤニヤしてるよ…
ほんと何しにきたんだこの人…

「笑うためだけに来たわけじゃねぇよ…」

政宗はコンビニの袋を指指して笑った。
袋にはお酒が何本が入っていた。

「ふぅん…じゃぁ慰めてくれる?」

俺様今、絶対政宗に負けないくらいニヤニヤしてると思う。

「Ah、いいぜ。」

あ、押し倒された。
急に視界が反転して政宗が俺様の上に乗って妖艶に笑った。

あぁ、そういえば俺様、政宗のこと好きだった時期あったな…何もしなかったけど。

「ねぇ、知ってた?俺様、あんたのこと、好きだったんだよ」

「フン、今はどうなんだよ?darling」

「あー、…愛してる。」



あー訂正。
今年の大晦日は、寂しくなさそうだ。
















(年、明けちゃったね)(今年からよろしくな、…darling?)
 


佐政です。
政宗が襲い受です。
大晦日です。
もうすぐ年明けです。
来年もよろしくお願いします(^-^)/





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