>> 告白

佐政
転校生シリーズ



政宗が転校してきて半年。
もうすっかりクラスに馴染んでいる。


政宗は顔がいい。
美少年という言葉がぴったりだと思う。
そうなれば休み時間にはクラスの女子が群がってくる。


俺様は政宗が好きだ。
男同士っていうのは分かっているけど好きなんだから仕方が無いと思う。

だけど周りは俺様が男だから関係ないって決め付けるんだ。


『佐助くん、…伊達くんって、好きな子いるのかなぁ?』

『政宗くんと仲いいでしょ?好きなタイプとか聞いてきてよ』

仲がいいから、とか友達だからとか、だから絶対に無理だって言われてる気がした。


政宗は俺様が好きって言ったらどう思うんだろう?
気持ち悪い、かな。
想像したら怖くなった。
でもこの想いを伝える時は来ないだろう。





ぐちゃぐちゃな気持ちのまま、政宗と帰り道を歩く。


「なぁ…今日、クラスの女子にお前宛ての手紙預かったんだけど…」

ごそごそと鞄を探る政宗。
渡されたのはピンクの封筒。
ご丁寧にハートのシールで閉じてある。

「返事、どうするんだ?」

手紙はクラスのちょっと派手でキレイ系の女子からだった。

「…付き合ってみようかな」

政宗の方が断然可愛いけど絶対無理だし。
付き合ってみるのも面白いかもしれない。

「…え、付き、合うのか?」

政宗が動揺した。
気まずい空気が流れる。

「グスッ…ッ…ヒック」

政宗が突然泣きだした。

「は、え!?どうしたの!」

訳が分からない。
なんで突然?

「佐助ぇ、グスッ…うぅ、」





なんとか政宗を落ち着かせて、理由を問いただしてみる。

「俺は佐助が好き、だから」

「…え?」









予想外な発言。
 
 
 
 
 
(佐助も俺のこと好きだと思ってた。)(は!?(なんで知ってるんだ!))
 
 
 
 
 
更新遅れてすみませんでした。
これからどんどん更新していくつもりです。

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テーマ「人外ファンタジー」
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