>> 二日後

佐政(佐)



アパートの風呂なんて、男一人でも狭いのに、二人で向かい合ってリラックスタイムを過ごしている俺達はきっと客観的にも現実的にも寒すぎる。

「……伊達ちゃんてさー…」

先程までぱしゃぱしゃと遊んでいた佐助が突然口をひらいた。

「Ah?」

「鶏ガラみたいだよね。肉無さすぎ。」

「お前もないだろ」

俺はチカや慶次ほどガタイが良くはないが、筋肉だってある。大体そう言う佐助だって似たり寄ったりだ。

「俺様はいいのー」

「なんだそれ」

くだらない話をしながら体を洗うために浴槽から上がった佐助を見つめる。
白い、し全体的に見れば俺よりも背が高い分佐助のほうがひょろく見えると思う。

「学生時代は旦那と過ごしてたからもっと筋肉ついてたのになー」

「あいつ健康優良児だもんな」

もこもことした泡で体を洗う佐助の脇腹をつつ、と指でなぞった。

「うぁ、…びっくりするでしょ」

眠いのか佐助の反応は薄かったが佐助の白い肌がほんのりピンク色に染まっていて、小さく漏れた声も俺を興奮させた。

「感じたか?」

「昼間からなに盛ってんの」

挑発する俺を無視して佐助は泡を流し浴槽に入ってきた。

「狭いな」

「そうそう、11月26日はいい風呂の日なんだって」

「いや…それ当日に言えよ」

「だよねー」



だってさっき気付いたんだよ、と笑う佐助にあわせて湯船のお湯が揺れた




とりあえず風呂から上がったら一昨日買ったアイスでも食べようと思う















本当は当日にする予定でした。
間に合わずに急遽変更。
付き合って長い二人のなまぬるい関係が好きです
会話にデリカシーがないのも好きです
鶏ガラとか…



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